上津原 章
ウエツハラ アキラ高利回りの海外REIT投信について
マネー 投資相談 2009/03/29 09:50昨年から基準値が大幅に下落を続ける海外REIT投信の
中で、高い分配金を維持し純資産総額も下落前の水準まで
戻している投信もありますが、
基準値が下落:純資産総額は増加
というものはリスクは高いのでしょうか?
分配金収益を目的に運用しているのですが、この先多少の
減配はあるにしても長い目でみれば安心なのでしょうか?
素人さんさん ( 大阪府 / 男性 / 36歳 )
REITとの付き合い方
こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの上津原です。
海外REITの基準価格も以前と比べて下がっていますね。
投資する魅力は一時期より高まっているようにも思えますが、いろいろと心配なこともありますね。
REITも不動産に投資をするものですので、不動産投資の一般論が当てはまります。「土地などの不動産の価格の下落幅より、家賃収入の下落幅のほうが小さい。」ということです。
だから、一般的にいえば、不動産価格が下落すると、REITや不動産の利回りが上がってくる傾向があるようです。
分配金が多く出せる投信は、それなりの理由をもって出しているように思われます。ただ、外国債券の投資信託ではすでに分配金を下げている投資信託が出ていますので、海外のREITに投資をするものも分配金を下げないとは言い切れないところがあります。
ポイントは、
分配準備積立金がいくらあるか
分配金のうち配当等収益がいくらあるか
ということになってきます。運用報告書にこれらの情報が書かれています。
投資信託1万口当たりの金額で計算されているものがあれば一番よいでしょう。
分配準備積立金が多く、分配金のかなりの部分を配当等収益でまかなうことができていれば、分配金が少なくなるリスクは小さくなります。
投資信託を選ぶにあたってですが、
分配金や運用成績も大事です。加えて、投資スタンスも大事なように思われます。分配金をもらっても、当面の使いみちがないのであれば再投資したほうが複利効果が得られます。