上津原 章(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「資産運用の考え方」 - 専門家プロファイル

上津原 章
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掛捨て保険+資産運用は本当に良いのですか?

マネー お金と資産の運用 2009/02/05 13:04

こちらによく出てくる相談で、
積立式の生命保険や養老保険よりも、

生命保険は掛け捨てにして、自分で運用するようなコメントが付くと思います。
例えば、「年率3%で運用できた場合・・・」など景気の良いコメントがあります。

そこで、疑問なのですが年率3%の運用は現実的な数字なのでしょうか?

外貨定期預金で資産を年率5%以上で増やしていた知人は、
今回のサブプライムショックで、資産を6割に目減させてしてしまいました。
数年先には、景気が回復して円高傾向も落ち着き、損を回復できるかもしれませんが、
元本を取り戻しただけでは、運用利率は結局0%になってしまいます。

私自身、10年ほど投資信託を行っていましたが、運用率は1%程度にとどまっていました。
それも、サブプライムショックで目減りしています。

また、知人で株式などに直接投資している人もいますが、
株式の世界では10人の個人投資家がいれば、7人負け、2人とんとん、1人勝ち
といわれております。その1人になれ、という事なのでしょうか?

どうしても、年率3%というのは、ハイリスク・ハイリターンのような気がします。
そして、結局リスクを被るのは、零細個人投資家のような気がしてなりません。
そうすると、結局、

掛捨て保険+資産運用 <掛け捨て保険+元本保証型金融商品 <積立生命保険・養老保険(格付けが高い会社の)

という気がしてなりません。

個人が確実に年率3%も出せるような方法などあるのでしょうか?仮に1%程度だとすると、掛捨て保険料+資産運用による増益は、トントンのような気がするのですが、1%であれば確実に可能な方法があるのでしょうか>

らくべじさん ( 茨城県 / 女性 / 35歳 )

上津原 章 専門家

上津原 章
ファイナンシャルプランナー

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資産運用の考え方

2009/02/05 15:30

らくべじさんへ
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの上津原です。

ご質問に書かれていること、多くの方が経験されていることなのでよく分かります。

元本を取り戻すのがやっとような運用は、
運用前に「本当に長期運用に適しているかどうか」「一度に投資をしてよいお金か」ということを吟味することである程度防げます。長期的運用に適しているお金であっても、何度かに分けて投資することが大事です。世の中がよいときは一度に投資をするとよい結果が出るかもしれませんが、逆になったときは目も当てられません。分散投資の形をつくるのには、少なくとも1年、できれば3年以上欲しいところです。

タイミングが良かった悪かったという話もあるかもしれません。ただ、タイミングよく投資を始めても、成功体験が邪魔して売り逃すかもしれません。(私も失敗の経験があります) それに、世の中が不景気でもがんばって株価を上げている会社もあります。

保険について話をすれば、
私も「掛け捨て保険+資産運用」の形でご提案することがあります。ただ、お客様がリスクを自分のものとしてとらえられているかどうかが前提です。
資産運用を投資信託で行う場合、メリットがあるのは解約控除なしで運用期間にかかわらず数日で現金化できることです。(信託財産留保額が引かれる場合もありますが)

運用利回り3%は、諸外国の平均的なインフレ率に相当します。日本はここ20年ほとんど物価が上がっていないので、そこまで考える必要がないだけです。3%は、長期投資のお金のうち半分程度を日本国債などのリスクが小さいもので運用しても達成可能です。リスク資産を株式と外国債券だけで分散投資する場合は、大まかにいえば、2:3が一つの目安になります。

ただ、これまでお話したことはあくまでも理屈です。迷った場合は、リスクのとり方を控えめにしてください。

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