上津原 章
ウエツハラ アキラなぜ、毎月分配型は非効率?
マネー 投資相談 2009/01/08 09:36毎月分配型投信を、累投にて10年以上の運用で購入を考えています。が、新聞やガイドの皆さんは「例え分配金を再投資したとしても年一回分配のものに比べて複利効果が低下する。」とアドバイスされています。
決算が年1回のファンドより、毎月分配金のほうが分配単価も高く、税金を考慮しても、毎月分配型を累投で運用したほうが、保有口数も増えるし複利効果が得られる!と思うのですが
・・・・。なぜ、回数が少ないほうが運用効率がよいですか?
コセゴンさん ( 長野県 / 男性 / 44歳 )
毎月分配型投資信託についての考え方
コセゴンさんへ
おはようございます。ファイナンシャルプランナーの上津原です。
毎月分配型が、効率的か非効率的かといわれれば、非効率だと思います。
なぜなら、毎月分配型は、
毎月分配金を出すための事務手続き(振込・報告書作成)の手間やコストが多くなる。
毎月出す分配金に対して税金がかかるので、その分複利運用の効果を奪ってしまう。
などといったことがあります。
ただ、優れた運用によってそのデメリットを克服できているものもあります。また、分配金を預金やMRFで受け取った場合はそのお金は運用リスクからは開放されることになります。
だから、仕組みの面で非効率であっても、必ずしも運用が劣るというわけではありません。
それと、分配金についてですが、
必ずしも、分配金=得られた値上がり益や金利収入 というわけではありません。収入で不足する分は、分配準備積立金(基準価格に含まれまれています)の取り崩したりします。
だから、必ずしも 分配金が多い=運用が優れている というわけではありません。元本の値上がり益とあわせて成績を判断したほうがよいと思われます。
投資信託を選ぶ際、
分配金の受け取り方がライフプランにあっているかどうか
元本の値上がり+分配金のトータルリターンがどのくらいか
で判断されてはいかがでしょうか。