今年７月から、生命保険協会が

「生命保険契約照会制度」を始めました。利用料は3,000円かかりますが、亡くなられた方（または認知能力が低下している方）にかけられている生命保険契約について、法定相続人等がインターネットで照会できます。（災害死亡時は無料で、電話での照会ができます。）

照会できる範囲は、

保険契約があるかどうか、保険金が請求できるかどうかです。生命保険協会に加盟している全保険会社の契約について一度に照会できますので、どの保険会社に問い合わせたらよいかが分かります。保険契約の詳細は亡くなられた方が加入していた保険会社に確認します。生命保険協会が手続きを代行するわけではありません。照会者の本人確認書類（運転免許証等）の写し、法定相続情報の一覧図の写し等が必要になります。必要書類の多くは生命保険金を請求する時も使うことができます。

今からやっておきたいこと

「生命保険契約照会制度」は困った時でも使える仕組みですが、何かあった時に備えて次のような準備しておくと安心です。

・保険証券を一つのファイルにまとめて保管する。

・契約を更新や見直しした時は、新しい保障内容が分かる書類を保管する。

・保険を解約した時は解約手続きが完了した旨の書類を保管する。

・保険契約の一覧表を作成する。（連絡先が分かるとなおよい）

・指定代理請求人、契約内容を照会できる方（親族連絡先）を決める。

・保険会社や代理店の担当者の連絡先が分かるようにしておく。

これらの準備をしておくと、何かあった時も落ち着いて対処できます。生命保険は大事な財産です。保険証券は、人目につかない場所に保管しながらも、すぐに取り出せるようにしておきましょう。