出産したら
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会社員C「昨日会社の同僚に子供が生まれたんだ」
主婦A「おめでたいわね。何かお祝いしなくちゃ」
会社員C「何がいいかな。出産したばかりでまだバタバタしているから落ち着いたらでいいかな」
主婦A「でもすぐにでもほしいものだってあるから用意はしておいた方がいいわよ」
会社員C「本人に聞いてみるよ」
先生B「出産とはおめでたいね。ぜひ医療費控除はチェックしておきたいところだね」
主婦A「出産でも医療費控除使えるんですか」
先生B「医療費控除は、病気やけがの治療にかかった費用のイメージが強いので、病気でも怪我でもない出産は関係ないと思っている人も多いと思うけど、使えるんだ」
会社員C「出産費用も結構かかるからそれなら助かるね」
先生B「具体的には例えば次の費用は対象になるよ」
1妊婦健診や産後の1ヶ月健診などの健診費用
2 出産の入院・分娩費用
3 出産のために助産師に支払った費用
4 切迫流産の治療や病的妊娠の外来診察・治療費
5 病院・診療所への入院費・部屋代・入院中の食事代
6 流産した場合の費用・中絶費用
7 不妊症の治療費や人工授精などの費用
8 出産時のタクシー代など緊急時の病院までの交通費
9 生まれた赤ちゃんの何等かの治療が必要な時の治療費・入院費
10 治療に必要な医薬品代
11 入院中、治療に必要な水枕・ガーゼなどの医療用品の購入代
12 治療のために必要な松葉杖・補聴器などの医療器具の購入代
13 治療のための鍼代やマッサージ代 など
14療養上の世話のための家政婦を雇った費用
主婦A「意外とたくさんあるんですね。不妊治療費もいいのね」
会社員C「でも健康保険から出産育児一時金が出るけど、あれはどうすればいいのかな」
先生B「いいところに気がついたね。出産育児一時金や民間の保険会社から給付される入院給付金や医療保険金は、控除されるんだ」
会社員C「出産育児一時金は金額的に大きいからほとんどないかもしれないですね」
先生B「間違いやすいのは傷病手当金や出産手当金などは医療費を補填する保険金等にはあたらないので、控除する必要はないんだ」
主婦A「逆に医療費控除の対象とならないものはどのようなものがあるんですか」
先生B「たとえば次のようなものだよ」
1 妊娠検査薬
2 妊婦用下着
3 マイカー通院でのガソリン代
4 里帰り出産の為の交通費
5 入院中の身のまわり品(寝具・洗面具)などの購入費
6 病院・お医者さんに対するお礼や心付け
7 病気の予防や健康維持のためのビタミン剤・健康ドリンク代
8 妊婦健診を除く健康診断の費用(異常なしの場合)
9 赤ちゃんの紙おむつ代・粉ミルク代
10 赤ちゃんのあざのレーザー除去費用(健康保険適応外の場合)
11 見た目をよくするための歯の矯正治療 など
主婦A「産後、実家に帰ることはあるけどその費用はだめなのね」
会社員C「気を付けることも多いけど、出産でも医療費控除が使えることは覚えておいた方がいいですね」
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