マイホームで国から利子補給
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主婦A「うちは今賃貸なんだけど、最近家賃払うのももったいないなあと思って。やっぱりマイホーム買った方がいいのかな?」
先生B「賃貸がいいか、持ち家がいいかは永遠のテーマだね。生活環境や価値観などにもよるのでどちらがいいかは言えないけど、確かに家賃を払うのはもったいないと感じている人は多いみたいだね」
主婦A「ローンは大変かもしれないけど、家賃を払っても何も残らないし、、、 今は金利も安いしからやっぱり買い時なのかな」
先生B「ちなみに、マイホームを買った時に税金の優遇制度があるのは知っている?」
主婦A「聞いたことある。たしか税金が戻ってくるんでしょ」
先生B「そう。一般的には住宅ローン控除と言われているんだ。簡単言うと、年末の借入残高の1%の税金が戻ってくるんだ」
主婦A「いうことは、金利が1%だったら金利負担なしってこと?すごい制度だね」
先生B「永久に1%ではなく、10年間など期間が決まっているんだ。また、いつ買ったか、どういう家を買ったかによっても条件が変わるんだ」
主婦A「うーん 複雑。でも家を買えば税金が戻ってくるんだ」
先生B「住宅ローン控除を受ける際にはいろいろと条件があるんだ。主な条件は次の通りだよ。
・買ってから半年以内に住んで、毎年12月31日まで引き続き住んでいること
・床面積が50平米以上であること
・中古住宅なら耐震性を有していること
・ローンの返済期間が10年以上であること
・合計所得が3,000万円以下であることなど
先生B「上記以外にも細かい条件があるから詳細は税務署等に確認してね」
主婦A「随分と細かい条件があるんですね。新築じゃなくてもいいんですね。知らなかった。でも3,000万円なんてうちは全然関係ないし」
先生B「中古だけでなく、増改築やリフォームの場合にも適用できるんだ。最近の流行はバリアフリーだね」
主婦A「いろいろな場面で使えるので便利ですね。でもローンがないとダメでしょ」
先生B「ローンを利用せずに、自己資金のみでも使える制度があるんだ。例えば、バリアフリーでも可能だよ。」
主婦A「でもローンじゃないからどうやって計算するのかしら」
先生B「実際の工事費用と標準的な工事費用のいずれか少ない方の1割が戻ってくるんだ」
主婦A「標準的?」
先生B「工事内容によって決まっていて、例えば車いすを使って移動を楽にするために廊下を広げたりする場合は、1平米あたり172,700円と決まっていて、例えば10平米にわたった工事だと、172万円が標準的な工事費用で、実際かかった工事費用が仮に200万円だとしたら、少ない172万円の1割 17万円が所得税から控除されるんだ」
主婦A「へえー。17万円か。これが10年だと170万円?」
先生B「いやいや、さすがに10年はできないんだ。1年だけ。でも、その年に控除しきれない分は翌年に繰り越せるんだ」
主婦A「そうか、さすがに10年は無理なんだ。でもいろいろお得な制度があるんですね。これは私のようなシロウトには覚えきれないや。まあ私には先生がいるからいつでも聞けるけど」
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