ふるさと納税で特産品ゲット
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主婦A「最近、ふるさと納税は地域の特産品がもらえて、しかも税金もお得だって聞いたんだけど、実際どうなの?」
先生B「ふるさと納税は、自分が生まれ育った町やこれから応援したい自治体に対して寄付をして、その地域へ貢献する仕組みとして生まれた制度なんだ。」
主婦A「確かに特産品目当てで「ふるさと」といっても縁もゆかりもない地域へ寄付している人もいる。やっぱり主婦としてはお肉やお米などに目がいっちゃいます。」
先生B「各自治体はできるだけ税収を確保したいから知恵を絞って、みんなが欲しがるものをお礼として特産品をつけているんだ。
しかし、最近はこれがエスカレートして、現金の代わりに使えるポイントをお礼としたりして、行き過ぎたお礼には国が自粛するようにもとめる動きも出ているんだ。」
主婦A「主婦としてはありがたいんだけど、、、残念。でもいったい何が得なのかしら。」
先生B「得かどうかはその人も価値観によるので断定できないが、一般的に言われているのは、2,000円でそれ以上の価値のある特産品がもらえ、節税になるのが魅力のようだね。」
主婦A「どういうこと?ふるさと納税は2,000円からできるってこと?」
先生B「いやちがうよ。正確には実質2,000円の負担で豪華な特産品がもらえるってことなんだ。」
主婦A「うーん どういうことかよくわからない。」
先生B「ちょっと説明するね。ふるさと納税というのは所得税や住民税の「寄付金控除」という制度を利用しているんだ。
この寄付金控除は、「寄付金の額-2,000円」を所得から控除することができ、所得税と住民税から控除できる仕組みになっているんだ。配偶者控除などと同じ控除の仲間だよ。
例えば10,000円のふるさと納税をした場合、
所得税からは、(10,000円-2,000円)×5%(所得税の税率5~45%)=400円。
住民税からは、(10,000円-2,000円)×10%+(10,000円-2,000円)×85%=7,600円。
所得税と住民税の合計で8,000円(=400円+7,600円)の節税になるんだ。
通常の寄付よりも節税が控除が大きいのが特徴だ。」
主婦A「なるほど、10,000円寄付して8,000円の節税だから実質2,000円で豪華な特産品がもらえるってことね。
よく分かったは。早速欲しかったお肉をゲットしようっと。」
先生B「ちょっと待って、いくつか注意点があるからそれも教えておくよ。」
注意点
・年収や家族構成により実質2,000円負担となるふるさと納税の金額が異なる
・原則確定申告が必要(平成27年4月1日以後のふるさと納税は5自治体まで確定申告が不要。ただし、5自治体以下であっても医療費控除など確定申告が必要な人は確定申告でふるさと納税の申告を行う)
・収入のない人の名前でやっても意味がない
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