平松 徹(社会保険労務士)- Q&A回答「大丈夫です。いろいろ工夫できます。」 - 専門家プロファイル

平松 徹
役に立ってなんぼの経営コンサルタントです。

平松 徹

ヒラマツ トオル
( 千葉県 / 社会保険労務士 )
株式会社 ソフィア 所長
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低価格の「おせち」はどのような工夫をしているのか

法人・ビジネス 飲食店経営 2024/12/15 16:30

地方でおせちを販売している業者です。
 最近はネットやローソン100で、極めて低価格で提供される「おせち」がみられます。
 その理由としては、冷凍技術の発達による早期に低価格での食材確保、加えて、ネット・コンビニでの全国規模での販売展開による大量食材確保などが想定されます。
 実際のところ、どのような背景・理由・からくりがあるのでしょうか。
 正直、このままでは、じり貧になりそうです。
 早めの決断が必要なのでしょうか。

困ったビジネスマンさん ( 広島県 / 男性 / 60歳 )

平松 徹 専門家

平松 徹
社会保険労務士

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大丈夫です。いろいろ工夫できます。

2024/12/16 20:50

おせちの「市場環境」が、厳しくなっています。
以下の要因、背景です。

1.冷凍技術の発達。
最新の冷凍技術により、食材の「鮮度」を維持しながらの、「大量生産」が可能です。
「冷凍食品メーカー」は、「季節商品」のおせちの生産を、「早い」段階から計画できます。
「コスト」を、抑えることが出来ます。

2.全国規模の「販売ネットワーク」。
コンビニやネット通販は、全国規模です。
大量仕入れ・大量販売による「スケールメリット」の発揮です。

3.大手企業は、食品メーカーや物流業者と提携し、「原価」を抑える「交渉力」を持っています。

4.消費者の「価格志向」の変化。
経済状況の影響で、「安価でそれなりの品質」の需要増です。

「おせち=豪華」という従来のイメージから、「必要最低限で安価」という志向に、シフトしつつあります。

5.冷蔵配送・冷凍配送の普及。

「配送インフラ」の発展で、「冷凍おせち」が、低コストで「家庭」に届くようになりました。

地方の「製造拠点」から、「都市部」への流通も容易になりました。

今後の戦略と対応策です。

1. 「差別化戦略」の強化。
「高付加価値」のおせちの展開です。
地元の「特産品」や「伝統」を活かした、「プレミアム商品」を作ります。
「価格競争」からの脱却です。

例: 「地元の旬の食材をふんだんに使用」「伝統的な手作り技法の紹介」「特定地域でしか手に入らない限定感のある商品」。

「健康志向」・「個別ニーズ対応」です。
低糖質おせち、ビーガンおせち、アレルギー対応おせちなど、「ターゲット層」を絞リ込んだ商品です。

2. 「地域密着型」サービスの活用。
「ネット」や「大手企業」に対抗するには、地元ならではの「強み」を活かす必要があります。
「配達サービス」を充実させる、「地元イベント」や「市場」で直接販売する、地域住民限定の「特典」を設けるなど、「対面」での信頼を強みにします。

3. マーケティングの工夫。
「SNS」や「口コミ」を活用します。
地元の「ストーリー」や「製造工程」をSNSで発信します。
「共感」を得ます。

「早期予約割引」や「リピーター特典」。
「早い段階」での収益確保と、顧客の「固定化」です。
小分け・個人向けの展開。

「核家族化」や「個食化」が進んでいます。
「少人数向けおせち」を準備します。

4. 「コスト構造」の見直し。
原材料の「仕入れ先」を見直し、地元の「農家」や「漁業者」と直接契約します。
「中間マージン」削除です。

製造工程の「効率化」や、「季節外需要」のある商品の開発。
設備の「稼働率」を上げます。

いかがでしょうか?
ご検討下さい。

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