吉田 容之(探偵、離婚アドバイザー、防犯アドバイザー)- コラム「「アドラー心理学『アイ・メッセージ』で人間関係を円満に」カウンセラーが教える心理テクニック③」 - 専門家プロファイル

吉田 容之
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「アドラー心理学『アイ・メッセージ』で人間関係を円満に」カウンセラーが教える心理テクニック③

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カウンセラーが教える心理テクニック 2019-04-04 12:35

『アドラー心理学で人間関係を良好に』

アドラー心理学で親子関係や夫婦関係そして上司や部下との関係を良好にするために「褒めるな・叱るな」というキーワードが出てきますが、これを字面通りに行なっても意味が無いどころか、かえって関係が悪化してしまったという人もいます。


『褒めるな・叱るな』とは?

では「褒めるな・叱るな」という意味はどのようなことなのでしょうか?
アドラー心理学では幸せになるために「共同体感覚」が重要だとしています。「共同体感覚」とは、人類は1つのコミュニティ=共同体の中で生きていると意識して他者を仲間と見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じ、その上で幸せになるために行動することです。

また、アドラー心理学では「他者と自分に上下の差はなく、対等である」と全ての人は平等だともしています。妻と夫、親と子、上司と部下といった関係でも共同体で生きる仲間として対等な関係であるということです。


『ユー・メッセージ(You message)ではなくアイ・メッセージ(I message)で』

これらをふまえた上で「褒めるな・叱るな」を考えてみると

”妻と夫”
「休みの日ぐらい(アナタは)家事を手伝ってよ!」と叱る
「(アナタも)やれば出来るじゃない!」と褒める

”上司と部下の場合”
「どうして(お前は)こんなことも出来ないんだ!」と叱る
「今回(お前は)良くやった!」と褒める

”親と子の場合”
「なんで(お前は)片付けも出来ないんだ!」と叱る
「勉強を頑張って(お前は)偉いね!」と褒める

これらは全て「ユー・メッセージ(You message)」、つまり「アナタ」や「お前」が主語になっていて、メッセージを発する側が「評価する人」で、受ける側が「評価される人」なので対等な関係ではなく「上から目線」の会話になってしまいます。

アドラー心理学ではこういった褒め方や叱り方ではなく対等な関係としての会話として

”妻と夫”
「育児に参加してくれなくて(私は)悲しい」と伝える
「家事を手伝ってくれて(私は)嬉しい」と伝える

”上司と部下の場合”
「最近の仕事ぶりは(私は)残念に思う」と伝える
「今回、良い結果を出してくれて(私は)誇らしく思う」と伝える

”親と子の場合”
「部屋を片付けてくれて(私は)嬉しい」と伝える
「言うことを聞いてくれないと(私は)悲しく思う」と伝える

これらは「アイ・メッセージ(I message)」、つまり「私」が主語となり、自分がどう思うのかを伝えるということです。「褒める・叱る」では褒められたから○○をやる、同じ事をやったのに今回は褒められない、または、叱られるから△△をしない、叱られるから黙っておくというような状態になりかねません。逆に自分の気持ちを伝えることで言葉の真意が伝わりやすくなります。

「褒めるな・叱るな」は何もしなくて良いということではなく、自分の意思に気持ちを添えて伝えることに変えるということです。それがアドラーのいう『心から誰かを信頼し(他者信頼)、その人に役に立っている(他者貢献)と実感出来たら、自分を受け入れることが出来る(自己受容)』ということにもつながります。

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