「探偵はどのような依頼なら受けてくれるのでしょうか？」
「探偵が出来ることはどんなことですか？」

このような質問を多く受けますので「探偵」はどのような仕事をしているのかを説明したいと思います。

日本国内での探偵業務内容になりますので予めご了承下さい。

まず「探偵業法（探偵業の業務の適正化に関する法律 - Wikipedia）」という法律がありまして、その中で「探偵業務」は『他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務をいう。』と規定されています。

実際の仕事はというと

・「浮気調査」
不貞行為の立証が目的です。夫婦のどちらか一方が浮気（不貞行為）をしている場合その証拠を取ることで有利に離婚を進めることが出来たり、浮気相手などへの慰謝料請求が可能になります。

・「素行調査」
（人物の）平素の行いを確認します。「とある企業の社員が就業規則に反する行動をしていないか・役員が背任行為を行っている疑いがある。」といった様な場合に行う調査です。

・「人探し・行方調査」
自分の意思ではない可能性のある家出や失踪の場合で人物の身体・生命に危険が生じる可能性がある場合には警察がアクティブに捜査しますが、そうではない場合には警察はあまり動いてくれません。その様な時に依頼を受けて探偵が捜索します。またお金を返さずに逃げてしまった債務者や養育費を払わない元夫などを探して欲しいという依頼も非常に多いです。

・「結婚前の調査」
一昔前は「寿調査」と呼ばれていて身上書・釣書（縁談やお見合いする本人のプロフィールを書いた書類）に虚偽が無いかの調査でした。今も経歴詐称が無いかの確認もしますが、婚約者の性格・素行・生活態度またはその家族の生活状況などを調べて結婚後に生じる可能性のあるリスクを回避するのが目的です。

他には「いじめ調査（子どものいじめの実態を調べて対策する）」「ストーカー対策（ストーカー加害者の身元を調べたり証拠を集め警察に被害届を出すまでのお手伝いなど）」があります。

民事事件（民事上の紛争）を解決しようとした時に証拠が必要になった場合、紛争の当事者が証拠を集める必要がありますが、探偵は依頼を受けそれらの証拠を代理で収集します。

これらが通常行ってる仕事の一部ですが、最近増えているのが結婚詐欺や出資金詐欺の加害者（犯人）を探したり調べて欲しいという依頼です。詐欺は立証が難しい場合が多く警察で取り扱ってもらえない事がありますので、探偵が調べて立証する証拠を探したり、民事訴訟のための準備（証拠集めや所在調査・素性調査）をお手伝いすることもあります。

「探偵って普段どういう仕事してるの？その１」探偵に聞いた㉒

「探偵って普段どういう仕事してるの？その２」探偵に聞いた㉒