ナレッジマネジメントツールとしてのブログ
法人・ビジネス ITコンサルティング 2008/01/25 10:10ナレッジマネジメントに社内ブログを活用するケースが増えていますが、具体的にどのような影響・効果があるのでしょうか?
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
ブログの特性を生かした効果が期待できます
中小企業診断士の長谷川です。こんにちは。
社内ブログに関するご質問ですね。
一般的にナレッジマネジメントツールとして使われるグループウェアと比較して、回答させていただきます。
グループウェアと比較した場合、社内ブログによるナレッジマネジメントは比較的少ない負荷で開始、運用することができるといえるでしょう。
グループウェアによるナレッジマネジメントは、一般的に提案書、設計書、論文などファイルをベースにした仕組みを構築することになります。
この場合、正式なドキュメントとして仕上げられたものだけがナレッジの対象となります。ナレッジを作成する立場の人間は、ナレッジとして耐えうる品質のドキュメントを作成するために、相応のワークロードがかかることになります。
ナレッジを運用する立場の人間からすると、正式なドキュメントがナレッジの対象となってきますので、ナレッジの審査プロセス、基準、体制などを整備することが必要になってきます。ナレッジ作成者に対する評価や報酬などについても考慮が求められるでしょう。
社内ブログの場合には、ブログの特性から、日々のビジネス活動のちょっとしたナレッジを気軽に思いつくまま書き残す形になります。
つまり、正式なドキュメントとしてまとめるほどではないような、例えば「提案書の書き方をこんな風に工夫したらお客様のウケがよかった」といったようなことが書き残されていきます。
ナレッジを作成する立場の人間の負荷が少なくなりますので、運用する立場の人間についても、堅苦しい運用は求められないでしょう。
社内ブログを書く習慣がつくことによる副次的な効果として、「日頃のビジネス活動での問題意識が高まる」「文章力が高まる」といったことも挙げられます。