須永 豪
スナガ ゴウコラム一覧
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磁石 2
売れない小説家のように精一杯 創作に打ち込めてきた。 時々カミさんは、 「あなたはずいぶんダメな人間なのに、廻りの人はホントにいい人ばっかりよねぇ」 と不思議そうに言う。 「・・・・・・、ホントだよなぁ」と答える。 あの、なんか、みなさん、・・・・・・ありがとうございます。 すみません。いつも不義理にしてばかりで。 いつか、友人・知人・クライアントに感謝するパーティーを開けたらいいなぁと思う。 い...(続きを読む)
磁石 1
「あなたには確実に磁石があるね」とカミさんが言った。 インターネットという情報の洪水の中から、 僕のところにたどり着いてくれるクライアントは、 やっぱどこか中央線のニオイがする。 今日お会いしたかたは、 「何人か候補の建築家のHPを子供に見せたら、スナガさんを選んだんです」 とも言っていた。 じつは、同じことを以前他のクライアントからも聞いたことがある。 僕は昔からどういうわけか子供と年寄りとオト...(続きを読む)
ホンモノ
打ち合わせをしていた工務店さんの口から、 「吉村(順三)先生はたいへん上手なかたで・・・、 林(雅子)先生の作品は、・・・色々大変でした・・・」 超大御所の名前がサラサラっと出てくる。 木造で坪単価は最低でも120万円以上、工期は8ヶ月は欲しい、と。 こういうホンモノの仕事をしてきた方と、お仕事できる縁は貴重。 この機会に勉強させていただきます。(続きを読む)
自分の建築との違い
先日、ベテラン住宅作家Kさんの最新作を見学させていただいた。 とても力の入った作品。 コンクリート・鉄板・練られた執念のディテール、 それらが身体に訴えてくる重厚さを、各所に設けられた抜けが緩和していく。 また、街道側をガラスで解放していながらも、 全解放とは異なるほどよい解放感に落ち着けている妙、 秀逸なテクニックとこの高いクオリティを実現する執念に、唸るばかり。 ある意味「踏込んではいけない濃...(続きを読む)
時代が便利になり
「時代が便利になり、余計な仕事が増えた」 ・・・と、思いません? このところ連絡を怠ってしまったクライアントに、 設計の進行状況の説明をメールで書いて、 その文章が誤解なく、読んでわかりやすい文章となるよう何度も何度も直して、 やっぱり文字だけの説明で建築を説明するのは無理があるから、 模型の写真を撮って、メールで送れるサイズに加工して、 写りが暗かったので誤解を与えないよう色調整をして、 よしこ...(続きを読む)
この家が一番いいのは雨の日
「いい家ですよぉ、ずーっといてホンッット飽きないです。 でもなんといってもねぇ、この家が一番いいのは雨の日なんです」 ・・・・・・。 雑誌の取材で4ヶ月久しぶりに月の家へ。 こんな言葉をいただけると、 (ここにも書いてるんだけどhttp://www.sunaga.org/what.htm) 冥利に尽きるというかね、 大変だったけど、精一杯やって良かったなぁと思いますな。...(続きを読む)
色はイメージをつなぐ
僕もわりと最近まで、数字がハッキリ色に見えていた。 そういえばこのごろはその感覚は薄れて来たけれど、 いまだに残っている。 1=白または青 2=赤 3=緑 4=オレンジまたは黄色 5=黒 6=水色 7=茶色またはオレンジ 8=黄色 9=アズキ色 0=うすーいグレー なので、たとえば『25』なら赤と黒のイメージとして認識したり、 絵の具の混じりあった「赤黒い色」として認識したりする。 記号にも性格が...(続きを読む)
古い家のリフォーム
このところたて続けにリフォームの相談が来ている。 築30年とか40年の木造。 いつも困ってしまうのは、『木造』ってものが一般の人々にはよく理解されていないことにある。 木造建築は日本の伝統的なものに思われているかもしれないが、 1300年の法隆寺と庶民の町家では作りがまったく違う。 方や国家事業、方や貧乏長屋である。 「ケンカと火事は江戸の華」と言われた時代、 火事が起...(続きを読む)
西沢立衛の森山邸 2
数年前に西沢立衛の講演を聴き、そのときアンケートに「ポカリスエットみたいな建築だと思った」 と感想を書いてしまったが、ちょっと違ったかもしれない。 ホットカフェラテとか奈良美智の方が近いかもしれない。 (通じないだろうなぁワタシの日本語) 脱色された無関心さではなく、建築にさりげない少女の優しさがある。 森山邸は完成から1年にして、石膏ボードは割れてるしペンキは剥がれてきてるし、 やっぱりムリして...(続きを読む)
西沢立衛の森山邸 1
西沢立衛の森山邸を見てきた。 なんと幸せな建築!! これは、写真と図面では、ぜーんぜん伝わらないなぁ。 最先端建築を否定する人は多い。 多くは「居心地を犠牲にして、ひたすらキレイに見えるものを作るというのはいかがなものか」という主張で、 僕も今回体験するまでは「これはちょっと・・・」という思いで写真を眺めていたが、 いやいや、こんなに素敵で愛らしく、居心地の良さに時を忘れてしまう建築は、ちょっとな...(続きを読む)
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