渡邊 謙一郎(インテリアデザイナー)- コラム「程良いラッカー」 - 専門家プロファイル

渡邊 謙一郎
結果として長く残るような家具をつくっていきたい

渡邊 謙一郎

ワタナベ ケンイチロウ
( インテリアデザイナー )
株式会社スタンダードトレード 代表取締役 社長
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程良いラッカー

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2011-04-03 20:01

 

スタンダードトレードの定番色に、

ライトオークカラーとダークオークカラーの2種がありますが、

共に、オイル染色後、ラッカー塗装で仕上げています。

 

ラッカー塗装とは、

木製家具においては古くから広い用途で使用されている塗装法の1つで、

塗膜が薄く、なめらかで柔らかい仕上がりとなり、

触ってみると、木の質感が感じらる程度の塗膜をもつ塗装方法です。

また、何度も何度もとても薄い塗装の膜が重ねられていますので、

奥行感をも得られます。

 

現代では肉厚で強度のあるウレタン塗装もしくは、

木地の肌触りをそのまま生かしたオイルだけの仕上げが主流です。

ですが、イギリスのアンティークにみられるよう、ラッカー仕上げはとても奥行き感もあり、

メンテナンスを重ねる事で強度も増していきます。

 

オイル仕上げだと日常のメンテナンスが必要になり、負担が大きい。

また、ウレタン塗装だと木質を感じられないので、好みではないと。

 

そういった方にお勧めです。

 

ある程度の手入れで使え、質感も得られるラッカー塗装はやはり、

長い間愛された塗装方法だとも言えます。

 

日常の家具はこのような形でも、いいのではないでしょうか?


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