白浜 清子(心理カウンセラー)- Q&A回答「「理解」から「受け入れる」にシフトチェンジしましょう」 - 専門家プロファイル

白浜 清子
人間関係以外に介護疲れ・精神疾患・発達障害サポートにも対応

白浜 清子

シラハマ キヨコ
( 山口県 / 心理カウンセラー )
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毒親について

心と体・医療健康 心の不安・性格改善 2019/07/06 23:13

私は毒親傾向のある両親に育てられました。
 頑張ってもなかなか褒めない、友達付き合いに口出しする、やりたいことを否定する、などです。
 
 ただ、私は全てにおいて親の行いが間違っていたとは思いません。私も物質的に恵まれていたので、わがままを通しすぎましたし、子供を思っての行いことだと分かることもあります。完璧な親もいないでしょう。
 我が家にいたっては、父は仕事で忙しく、リストラも多い中、定年までよく頑張って働いてくれました。金銭面で困らなかったのは父のおかげです。
 母は、父がやや暴力的でしたが、耐えて、少し危ない時には守ってくれましたし、手料理を常に振る舞ってくれ、おかげで健康に暮らせています。


 父が良くなかったのは、自分が唯一の稼ぎ手であるのをいいことに、いつも優位に立って、私を否定的に見ていたからです。
 母が良くなかったのは、悪徳ではありませんが、宗教にはまり、わたしに悩みがあっても、大したことないとかまってくれなかったからです。

 このように毒親になってしまった背景も私自身で分かってはいます。また、今は対人恐怖のような心の病も克服し、幸せです。


 ただ、私にも精神的に悩む時期があったのに、あたかも親子でのあたたかいエピソードばかり(嘘ではないですが)持ちだして人前で話すのが悔しいです。また、結婚した私と別居してようやく子離れした親ですが、たまに憎く感じます。

 親はもう若くないですし、残りの共有できる年数を楽しく過ごしたいとも思います。親はどんなことがあったにせよ、両親が親であることに変わりはないのですが、時々起こるこのもやもやに、どうむきあえばいいのか、ご助言をお願いします。

とりせりさん ( 茨城県 / 女性 / 31歳 )

白浜 清子 専門家

白浜 清子
心理カウンセラー

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「理解」から「受け入れる」にシフトチェンジしましょう

2019/07/07 12:03
( 4 .0)

とりせり様、こんにちは。
心理カウンセラーの白浜です。

ご両親を理解されようととても頑張られたのですね。そして、とても冷静に分析していらっしゃいます。
嘘ではないけど、あたたかいエピソードばかりではなかったことを認めて欲しい、私が苦しんだことをちゃんと理解して欲しい、がんばっている自分を見て欲しい
誰でも親に対してつい理解を期待してしまいます。
そしてそれが叶わないこともわかっているから、不完全燃焼して「もやもや」したものが残ります。
このもやもやとどう向き合えばいいのか、というのがとりせり様の質問ですね。

今、とりせり様は自分の気持ちや親御さんを理解して解消しようとしていらっしゃるようですね。今度は「受け入れる」という形で向き合ってみてはいかがでしょうか。
親御さんに対しては「そういう人だから」と考えるようにしてみましょう。
・人にはいいとこばっかり見せたがる人
・子供は無条件で親を大切にすると思っている人
・仕事ばっかりで家族を省みず娘をがっかりさせてるのに気づかない人
こんな感じ自分の中でつぶやきます。口に出してもいいですが、周りに人がいると変に誤解されるかもしれないので気を付けてくださいね。

もやもやが軽い時は手で拡散してみましょう。この時「いやだ」「ダメ」ではなく「今はいらない」「お掃除お掃除」といった軽い明るい言葉で考えると良いですよ。
また、口からもやもやを吐き出すイメージで深呼吸するのもいいですよ。唇を少しとがらせて、吸う時よりも時間をかけてゆっくりと吐きだしましょう。

もやもやが強すぎて困る時は、もやもやと話をしてみてください。
静かな、リラックスできる場所で、軽く目を閉じて行うのが効果的です。
まず体のどのあたりに感じて、どんな形で、質感で、重さがあるのかと具現化すると話がしやすくなりますよ。
そして、「どんな気持ちがしたからそこに現れたの?」「私に何か伝えたいことがあるの?」と話しかけてみてください。そこから現れる言葉は自分の「考えた」言葉じゃないかと思われるでしょうが、それでいいんです。また、最初は上手くいかないかもしれませんが、根気よく待ってください。
そして、そこから現れた言葉に共感を示しましょう。
ex)
「悔しかったの」→「何が悔しかったの?」
「こういう嫌なこともあったのにいいことばっかり言ってて、なんか私のことわかってくれてないって感じて」→「そうだよね。わかってほしいよね」
十分に話したと感じたら、そのもやもやにどこに行きたいか聞いて、そこに連れて行って「ありがとう」と「さよなら」を言ってください。実際にどこかに連れていくのではなく、思い描いた場所です。
お別れしたら、ゆっくりと目を開けて深呼吸をしましょう。気持ち、体が軽くなっているのを感じられると思います。

記憶に嫌なものがあれば否定的な気持ちが強くなるのも当然です。
ですが、どんなに恵まれた生育環境にあって、愛されていることがわかっていても、親に憎しみや苛立ちを感じることはあります。それは人が個であるのですから自然なことです。
否定的な感情が生まれることを責めたり、否定したりせずそう感じたことを上手に伝えられるようになるといいですね。

以上、とりせり様の参考になれば幸いです。

評価・お礼

とりせり さん

2019/07/18 21:15

ご回答ありがとうございました。拝読し、心が救われるようでした。おっしゃる通り、瞑想法を取り入れて、うまく向き合っていけたらと思います。

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