プラセンタは、ドリンク、サプリ、美容品などで販売されています。物によっては、けっこうなお値段がするものもあると思います。

医療機関でプラセンタを扱っているのはご存知だと思いますが、それが意外とお手軽な価格だというのは皆様ご存知ではないかもしれません（あとでお伝えしますね。）。

まず、プラセンタは、言わずもがな、「胎盤」から作った成分です。

胎盤というのは、ご存知のように赤ちゃんがお腹にいる時だけできる期間限定臓器で、産まれるでずっと赤ちゃんに栄養を送り続けます。１つの卵が人間になるまでの栄養を保持しているということになります。

プラセンタは、注射で体内に入れることで自分の弱いところ、悪いところを補うように効いてくれるます。

更年期からくる肩凝り、腰痛、寝つきの悪さ、花粉症などのアレルギー症状などには特に効果的です。美容面で、お肌をイキイキさせるのにも有効です。

さて、医療機関のプラセンタと、市販のプラセンタは何が違うかご存知ですか？

医療機関で扱っているプラセンタはヒト由来のもので、市販のものはウシやウマ、ブタといったヒト以外の動物由来のものです。

ヒト以外の動物由来のものの問題は、たとえばウシなら、成分のもととなったウシが、クロイツフェルトヤコブ病という狂牛病と同じ様な病気に感染している可能性がないとはいえないわけです。

あとは、たんぱく質の構成が違うので、アレルギーの心配もあります。

もちろん、ヒト由来にも感染症の問題はないとはいえないのですが、保険診療で使うくらいのお薬なので、念には念を入れて何重にも検査をして厳選しています。

プラセンタが医療用として使われるようになってから、40年以上経ちますが、今までに一例も問題は出ていません。

そんな安全なプラセンタの注射のお値段ですが、保険治療で１アンプル500円（３割負担の場合）、自由診療では１アンプル1000円で受けられますので決して手の届かないものではありません。

どんな時に保険治療の適用になるかは次回ご説明いたしますね。

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しのぶ皮膚科