柴田 博壽(税理士)- Q&A回答「所得税は、課税所得金額によって段階的に増加します」 - 専門家プロファイル

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確定申告するべきか

マネー 税金 2016/02/24 18:48

分かりづらく申し訳ないのですが、どうしても気になるので教えて頂きたいと思い投稿しました。
現在手元には3枚の源泉徴収票があります。
私は26年12月から現在も勤めている会社に27年度分の年末調整をしてもらい、源泉徴収票をもらいました。(1とします)その際26年4月から27年3月まで勤めた会社の源泉徴収票(2とします)と、国民年金の支払い証明書の計2枚を会社に提出しました。

しかし、26年4月から27年5月まで働いていたパートの源泉徴収票(3とします)を、会社に提出していませんでした。
その源泉徴収票の源泉徴収税額は0円とあります。

インターネット上で確定申告のシュミレーションをしたところ、1(2も含めて年末調整済)の金額を入力すると追徴無し,還付金無し になりました。
しかし、1と2の金額を入力すると、追徴2000円〜と納税を促す金額が出ます…。

なぜ、1と2を入力すると追徴になるのでしょうか?
追徴が出てるのに何も支払わなければ、後程請求が倍になると聞いたことがありますので判断に迷っています。また、住民税の金額にも確定申告の結果は関わってきますよね?正直に1と2を含めて確定申告をして納税をしておけば、住民税の金額に差が出るのでしょうか?

当方無知で、また文章にまとまりがなく支離滅裂でお恥ずかしい限りなのですが、何卒教えて頂ければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

補足

2016/02/29 11:56

柴田先生
度々の質問にも御回答頂きご丁寧に有難うございます。補足でのご返信で失礼致します。
(1)(2)HPで計算したところ、適用税率は個別分と合計後の給与所得いづれも5パーセントでした。
(3)勤務先のうち、年末調整をしていない勤務先における源泉所得税は、源泉徴収税額が0でした。乙欄には何も書かれておりません。
4)所得から差し引く金額(「所得控除額」)は、源泉徴収票の金額が反映されています。

pomu1224さん ( 神奈川県 / 女性 / 25歳 )

所得税は、課税所得金額によって段階的に増加します

2016/02/26 09:58
( 5 .0)

pomu1224 はじめまして
税理士の柴田博壽と申します。
実は所得税は、課税所得金額によって段階的に増加する税率構造になっています。これを累進課税制度といいます。2枚の源泉徴収票の合計給与収入から求められる給与所得金額の増加によって少し高い税率が適用された結果、税額が増加したと思われます。
そのところをご説明しますね
消費税のようにすべての人が8%が適用される(比例税率)ような仕組みには公平感があり、分かりやすいですね。しかし、所得税に適用されている累進税率もまた公平な仕組みと言われています。
所得税が一定税率(仮に30%とします。)であるとすれば、課税所得金額が100万円の人が30万円で、同じく1億円の人は3,000万円となります。一見して公平のようにも見えます。しかし、税金を納めた残りのお金を考えてみることも重要です。課税所得金額が1億円の人は、7,000万円であるのに、100万円の人は70万円だけです。70万円の生活はとても厳し状況でしょうし、税の負担感も大きいと考えられます。そこで所得金額の大きさによって適用する税率を少しづつ段階的に上げていく方式が採用されています。そのことで、税の負担感が少しでも縮まると考えられているのです。
例えば、現在の所得税の税率ですが、課税所得金額が195万円以下であれば5%の税率が適用されます。またこの金額を超えても330万円以下であれば10%、695万円以下はであれば20%というように税率は所得の大きさによって上がり、最高45%までの7段階となっています。(税率が変わる境目の所得は、控除額によって調整されていますから、結果は、なだらかに上がります。)
国税庁HPの「確定申告書作成コーナー」では、税額を自動計算してくれます。確定申告書を手書きで作成する場合、簡易税額表を用いることになりますから、ご説明の仕組についてより、ご理解が得られるのではないかと思います。
なお、住民税に関しては一率10%の税率が採られています。所得税で5%の税率適用の人は、住民税を幾分多く納税することになります。
ご参考になれば幸いです。

評価・お礼

pomu1224 さん

2016/02/28 10:32

こんな疎い質問にご回答いただきありがとうございます。累進課税の仕組みについてとてもよくわかりました。 そして追加の質問で申し訳ありません。
国税庁のHPでやってみたのですが、どうしても1と3の税額を入力すると追徴になります…副業?の所得が20万以下だと確定申告しなくてもよいと聞いたのに、何故なのでしょうか?2と3を合わせると20万超えてしまうからかなと思ったのですが、税率は5パーセント掛けられるのは変わらないのに、たった7万を足すだけで追徴になる理由がわかりません…。

柴田 博壽

2016/02/28 13:23

高評価いただき、ました。再度のご質問に当職が現時点でできるコメントを掲げます。
解決しない場合は、残念ながら当職に限界があります。ヘルプデスク等にお尋ねいただいた方がいいのではないかと思います。ヘルプデスクへのお問い合わせ 0570‐01‐5901 (e-コクゼイ)
(1)やはり、国税庁HPの【所得税の税率】表を使用しながら、実際に税額を適用し、自分の目で確かめることはではないでしょうか。https://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/2260.htm
(2)給与収入の個別分と合計後の給与所得、合わせてそれぞれ適用される税率が不明です。よって具体的な税額の増減の状況を申し上げられないことになります。。
(3)勤務先のうち、年末調整をしていない勤務先における源泉所得税は、源泉徴収税額表「乙欄」を適用すべきところ、実際の源泉徴収税額が幾分少なめであった(又は、源泉徴収税額が0であった。)可能性についても検討が必要ですね。
4)所得から差し引く金額(「所得控除額」)は、源泉徴収票の金額が反映されていますか。

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