吉武 利恵
ヨシタケ リエグループ
1月の年中行事~お正月にすることは?~
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イメージ・コンサルティングに洋装・和装の着物、礼法など、日本文化に関する内容を盛り込んで参ります。
日本人に合わせたセルフ・ブランディング術をご紹介します。
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日本人のためのハッピー☆イメージ・マネジメント! Vol. 21
今回のテーマ「 お正月にすることは? 」
日本文化・着物礼法研究家 吉武利恵
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「もう、いくつ寝ると~♪お正月~♪」ですね。
新しい歳神様を家にお迎えする前後にすることをご紹介します。
≪お正月にすること≫
まずは、一年の最後の日「大晦日」。「大つごもり」といい、さまざまな行事が行われます。
細く、長く、長寿を願うために年越しそばを食べる風習があります。
歳神様を迎えるために除夜の鐘を聞いたり、夜が明ける前に「除夜詣」をしたりしますね。
初日の出と共に歳神様がやってきます。ご来光にお祈りしたりして、元旦(元日の朝)を迎えます。
元旦は、身を清め(身だしなみを整え)て、家族に「あけましておめでとうございます」と挨拶を交わし、お屠蘇を飲んで、お雑煮やおせち料理を食べます。
◆ お屠蘇
数種類の薬草が入ったお酒。
邪気を払い、寿命を伸ばすと信じられ、中国から平安時代に伝わりました。
元旦に家族そろって、主人がお酌をして、若い人から順に杯を回して飲みます。若者の活気にあやかったり、毒見の意味があったようです。
◆ 雑煮
もともとは歳神様にお供えした餅や野菜を下げて煮込んだ料理でした。
現在は地域や家庭により特色があります。
◆ おせち料理
神様に供える節の祭りに用いる料理のことで、この風習はお正月に残っています。
めでたいことを重ねるという願いを込め、意味のある具材を重箱に詰めます。
基本は4段重ねで、具材が奇数になるように詰めます。
・数の子:沢山の卵を産むにしんにあやかって子宝に恵まれる
・伊達巻:卵は子孫繁栄の象徴
・黒豆:まめ(健康)に暮らす
・田作り:豊作を祈願する、小魚は昔田んぼの肥料でした
・昆布巻き:よろ「こぶ」
・鯛:おめで「たい」
・ごぼう:しっかり根を張るので、一家の土台がしっかりするように
・里芋:子宝に恵まれるように
・なます:神聖な色「白」を大根で、慶事の色「赤」を人参で表現し、めでたい紅白
・栗きんとん:きんとん「金が詰まった」という意味で、豊かな年になるように
◆ 柳箸
おせち料理をいただくお祝い箸。
両方が食べ口になっている箸で、反対側で歳神様に召し上がっていただくといういわれがあります。
◆ 初詣はどこに参る?
夜が明けてお正月になり、晴れ着に着替えてお参りするのが「初詣」です。
行く場所に決まりはありませんが、住んでいる土地の神様が祭られた神社である氏神様にはお参りすることをお勧めします。各都道府県の神社庁に問い合わせれば、氏神様を教えてもらえます。
その他には、その年の恵方にある神社、崇敬する神社、有名な神社など、お参りしたいところにお参りしてください。
◆ 神社参詣
1.鳥居の手前で軽い礼
2.手水で心を清める
(まず柄杓を右手に持って左手を清め → 持ち替えて右手を清め → 持ち替えて左手の掌に水を入れて口をすすぐ → 左手を流す → 柄杓を立てて持ち手に水を流して、伏せて置く)
3.参道の真ん中は神様の通り道なので避けて歩く
4.お賽銭(幣帛料)は、神様に願い事をするためではなく、祈願成就したことの御礼の気持ちを込めて賽銭箱に入れる
5.神拝は、二礼二拍手一礼
(軽く会釈 → 深いお辞儀を二回 → 二度手を打つ → 深いお辞儀を一回)
◆ お年玉
目上から目下に、歳神様に供えた鏡餅を分配して贈り物にしたのが「お年玉」で、目下から両親や目上に対する贈り物は「御年賀」といいます。
◆ 書初め
1月2日に行われることが多く、新年に初めて汲んだ水で墨をすり、菅原道真公の画を掲げて、恵方に向かって、おめでたい詩歌を書くことがしきたりでした。
この書初めは15日のどんど焼きで焼いたという言い伝えもあります。
2013年のあたなを振り返って、成長した部分はどこでしたでしょうか?
また、来年もどうぞ宜しくお願いいたします。
素晴らしいお正月をお迎えください。
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