中尾 恭之(社会保険労務士事務所レリーフ)- コラム「3分で読める!社労士コラム ~労使のバランス・オブ・パワー~第1回」 - 専門家プロファイル

中尾 恭之
答えで際立つ社労士

中尾 恭之

ナカオ ヤスユキ
( 大阪府 / 社会保険労務士事務所レリーフ )
代表
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3分で読める!社労士コラム ~労使のバランス・オブ・パワー~第1回

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2022-04-28 16:30

こんにちは!今回は、なぜこのタイトルにしたのかを書いていきます。


これまでの労使関係って、パワーバランスで言うと、圧倒的に使用者さんの方が強かったんですが、ここ数年、労働者さんの方に加勢する動きが徐々に増えてきました。


まずは、スマホ。今や、勤怠管理はスマホでできて当たり前。それどころか、自分がいつどこにいたのかの記録も簡単。


ということは?


タイムカードは紙だから会社が回収して、見たかったら言わなきゃならないけど、「何に使うの?」って言われたら気まずいし・・


なんて風景、遠い昔の話のようですね。


これまで会社しかもってなかった勤怠の記録を従業員さんももっている。


そうすると・・


あれ?未払い賃金あるぞ。ちゃんと記録残ってるし、あの~、なんか計算おかしくないですか?え?間違ってない?でも専門家がこのサイトで書いてることと合わないんですけど・・


なんて会話があちこちでされてそうです。


今までは、「うちはこうだから!」で押し切れたかもしれません。専門家の知見も、限られた人しかアクセスできない情報でした。


もちろん、あんまり主張すると会社との関係が・・と気にされる人が多いので、全部がトラブルに発展するわけでもないでしょう。


しかし、今やとっても手軽に、こうした「主張」なり「請求」ができてしまう世の中です。


それも、専門家が代わりに請求してくれる世の中です。根拠は、従業員さんのスマホにちゃんとありますから、証拠保全も不要。


ちょっと前まで、どこに相談しても、「まずは自分で請求して、ダメだったらこうした方法がありますよ」としか言われませんでしたが、その必要はなさそうです。


こうした変化を、たいていの使用者さんは、ネガティヴに感じるでしょう。ポジティブに捉えろと言われても納得がいかないでしょう。


しかし、時代の流れに抗っても利益はありません。


この流れにどう乗っていくか?パワーバランスは、いつか必ず変化します。それは、歴史が証明しています。


抗って紛争を起こすのではなく、どう向き合っていくか。

そうした考察を、このコラムで進めていきます。

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