グループ
おすすめコラム
- 段ボールカルテル事件-カルテル防止に必要なコンプライアンス対策(レンゴー 王子コンテナー トーモク)
- コンプライアンス研修資料-「使い方と必要知識」
- 事件のことば-コンプライアンス違反事例から学ぶ(その1)
- (企業向け教養研修)リベラルアーツ・・研修の重要性-めざましテレビ さきつぶ でも紹介されました
- 教養研修-日本経済新聞(夕刊)に掲載されました
- みずほ銀行コンプライアンス違反事件で露呈した脆弱性
- コンプライアンスの本質(コンプライアンス練習問題-コンプライアンス練習帳5)
- コンプライアンス練習問題-コンプライアンス練習帳4「アイヒマンとコンプライアンス」
- 教養研修(資料)思考の技術-リベラルアーツ研修
- コンプライアンス練習問題-コンプライアンス練習帳3「指導者に必須のもの」
せいさつ(088)フッサール現象学的還元/エポケーとマルクス
-
今から20年後。
庶民の所得水準は上がっているだろうか?
答えは分からない。
しかし、「上がらない」或いは「下がる」と感じている人は多いだろう。
では、今から20年後の社長のそれはどうだろうか?
上がるか?、下がるか?、イーブンか?
こちらも答えは分からない。
しかし、「上がる」或いは「イーブン」と感じている人は多いだろう。
さて、これを読んでいるあなたも同じように感じていたとしよう。
すなわち、
「庶民の所得は下がる」
「社長の所得は上がる」。
変だと思わないだろうか?
マルクスは「資本家は労働者の労働力の使用価値を手に入れる。しかし労働者には労働力の交換価値しか支払わない」と喝破した。
良し悪しの議論は別にして、まあそれが現実であろう。
「まあ、しかたないさ・・・」が庶民の実感値かもしれない。
しかし、そういう「感じ」に流されていいのだろうか?
ここで、皆さんに提案します。
『実感値に敢えて逆らい「変だぞ」という気持ちを持続させてみる』を。
エポケー(判断中止)の始まりです。
フッサールは現象学的還元という思考の方法を提示しました。
現象学的還元とは「自然的態度の一般定立の徹底的変更」のことです。
これをやるためには、自分の眼前の事物をいったんカッコに入れ、それに対する判断を停止させればいい。
だから、「まあ、しかたないさ・・・」をカッコに入れ「それが現実さ」という判断を停止させるのです。
さて、あなたには何が見えてくるでしょうか?
まずはやってみて下さい。
(中沢努「思考のための習作」から抜粋)
★研修、講演、コンサルティング・・・承ります★
・メディア掲載、評価口コミ、著書、他 http://www.pensee.co.jp/peculiarity/index.html
・実績と会社概要 http://www.pensee.co.jp/aboutus/index.html
・筆者による資料(総目次)http://www.pensee.co.jp/archive/index.html
最新情報→http://www.facebook.com/PenseeSauvageAndCompany
≪お問い合わせ先≫
パンセ・ソバージュ・アンド・カンパニー(http://www.pensee.co.jp/)
「せいさつ」のコラム
せいさつ(090)正義の立ち位置 西田の絶対矛盾的自己同一(2010/10/04 09:10)
せいさつ(089)人間には格がある プラトンの人間の分類(2010/10/01 09:10)
せいさつ(087)「パンタ・レイ/ヘン・パンタ」と日常の本質(2010/09/29 09:09)
せいさつ(086)シュライエルマッハー的精神態度(2010/09/28 09:09)
せいさつ(085)コギト・エルゴ・スム 懐疑なき人間は養殖魚(2010/09/27 09:09)