森岡 篤(建築家)- Q&A回答「RC vs S 多岐にわたるテーマ」 - 専門家プロファイル

森岡 篤
庭を取り込む心地良い空間、永く住むためのフレキシブルな家

森岡 篤

モリオカ アツシ
( 建築家 )
有限会社パルティータ 代表
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重量鉄骨と鉄筋コンクリートとの比較

住宅・不動産 住宅設計・構造 2007/04/16 23:15

医院と住居併用の3階建ての建物を考えております。
重量鉄骨造りと鉄筋コンクリート造りのどちらかで考えております。延べ床面積は110から130坪です。
それぞれの利点欠点を教えて頂きたく思います。
鉄筋コンクリート造りは壁構造でなくラーメン構造で考えています。
今分譲マンションに住んでいるのですが、施工が悪いのか外壁に無数のクラックが入っており室内に漏水しているところもあります。
一般的に鉄筋コンクリートは丈夫でいいといわれますがそういう経験をすると施工業者の腕で全て決まってしまうような気がして大変心配です。
また重量鉄骨造りは外壁に自由度が少なく総タイル張りなど出来ない場合があるとのことでデザイン重視の建物には向いていないとも聞きます。
また最近地震が多いので耐震性もどちらが高いかお聞きします。

toshi-tekさん ( 静岡県 / 男性 / 40歳 )

RC vs S 多岐にわたるテーマ

2007/04/17 09:55
( 5 .0)

パルティータ建築工房の森岡と申します。

・平面への影響
RC造ラーメン構造の柱は大きく、平面に影響します。
壁構造では、柱型はなく壁が厚くなるだけなので平面への影響は少ないのですが、構造壁は上下階で関連を持ち、別の意味で影響します。
S造の柱は、RC造ラーメン構造の柱より小さいです。柱もブレースも「線」に近いので、開放的な建築に適します。


・外壁仕上自由度
外壁の構造体も一体でつくるRC造は、確かに仕上自由度は高いと言えます。
ただ、RC造、S造各々特徴があり、それらを生かすデザインの方向が異なるので、RC造が必ずしもデザイン重視ではないと思います。

外壁のタイルは注意が必要です。
RC造外壁に現場でタイルを貼る場合、どんな貼り方でもいずれはタイルは落下します。古くから研究されてきたテーマですが、タイルを落とさないためには、プレコン(工場製作外壁)しかありません。


・耐震性能と施工能力
RC造もS造も、目標の耐震性能は同じです。
ご指摘のように、RC造の「出来」は、施工性に依存するところが大きいです。
S造の鉄骨部材自体は安定した材料ですが、耐震性能は、柱・梁接合部、柱脚などで決まり、鉄骨製作能力に依存します。小規模建物では、特に注意が必要です。
これらは、施工能力だけでなく、設計者の監理能力の問題でもあります。


・建物重量
建物重量は、RC造がS造に比べずっと重いです。
そのため、基礎はRC造の方がコストがかかります。

RC造は、一体のコンクリートで部屋を囲うことができるため、遮音に有利です。
S造は、パネル(特に壁)で構成することが多く、音が漏れやすくなります。S造で遮音が必要な場合、注意深い配慮が必要です。

S造は軽いため、前の道路にトラックが走ったときなどに、RC造に比べ振動しやすくなります。
振動を嫌う医療機器がある場合は注意が必要です。


とりあえず、要点のみですが

評価・お礼

toshi-tek さん

素人の私にも分かりやすく説明して頂いてありがとうございます。
またお聞きする事もあるかも知れませんが、宜しくお願いします。
やはり施工管理をきちんとしてくれる設計士さんを探すのが必要ということがよくわかりました。

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