腸閉塞による手術後の死亡について
人生・ライフスタイル ペットの医療・健康 2021/07/31 18:166歳男の子のマルチーズが誤飲による腸閉塞の術後に亡くなりました。
診察時には、胃に異物のようなものがあるとのことで開腹手術しますかとのことでお願いをしましたが、実際にお腹を空けてみると、舌から腸まで長い紐状の異物が絡まっており、腸閉塞が起こっていてかなり危険な状態だと手術中に説明をされました。
手術後、何とか意識は取り戻したもののすごく苦しそうに息をしているのととてもぐったりしている状態で、この後もどうなるか分からないとは言われておりましたが、ICUに入り、手術後約8時間程度で死亡してしまいました。
先生からの説明では、既にお腹にガスがたまっており血液循環がうまくできない状態であったとの説明でした。
愛犬がなくなってしまったのがとてもつらく、腸閉塞とはそんなに恐ろしいことなのかと思い、色々調べてみたのですが死亡することは稀であるということや、回復例ばかりが出てきてしまい、本当は愛犬も助かったんじゃないか、手術が本当は失敗していたのではないかと頑張ってくださった先生にはとても失礼ですが、そのような感情ばかり抱いてしまっているため他の専門家の方のご意見を伺いたいと思い、今回質問させていただきました。
腸閉塞の術後に死亡することはよくあることなのでしょうか…。
もっと早く気づいてあげられてたらと本当に悔しくてたまりません。
どうかよろしくお願いいたします。
補足
2021/07/31 19:00ちなみに手術間際の愛犬の様子ですが自力歩行は可能、少し元気がなく、たまに嘔吐、ご飯やおやつは少しずつ食べている状況でした。こんなに突然いなくなってしまうなんて本当に後悔でいっぱいです。
kanaaa5322さん ( 宮城県 / 女性 / 28歳 )
ひも状異物に関して
初めましてアレス動物医療センターの沖田と申します。
さて、実際の手術がどうだったかはわからないのですが、「腸閉塞」と「ひも状異物による腸閉塞」はリスクが全く違います。
年齢などにもよりますが、消しゴムや石などの一つの塊が腸に詰まっている場合の手術のリスクはそれほど高くないのですが(それでも胃を切る手術よりはかなりリスクが高いのですが)、ひも状異物は非常に危険です。
獣医学書などでもひも状異物の手術での死亡率は30%と書かれているものもあり、獣医師にとって一番怖い異物です。
飼い主様からすると同じ「腸閉塞」という認識になるとは思うのですが、少なくとも通常の腸閉塞とは全く危険性の異なるものだとご理解いただければと思います。
私自身もひも状異物の腸閉塞で、過去に助けてあげられなかった子がいます。
だからと言って飼い主様の無念や悲しみが和らぐものではないと思うのですが、「ひも状異物」は、本当に危険なもので、手術でも助けてあげられないケースは多々あるというのは確かです。
あまりお役に立てる返答でなく申し訳ありません。
心からご冥福をお祈り申し上げます。