先端科学技術と知財活用の両方に精通した、農学博士の弁理士です
大平 和幸
オオヒラ カズユキ
(
神奈川県 / 弁理士
)
大平国際特許事務所 所長弁理士
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サンデー毎日に掲載されました ノーベル物理学賞と特許収入関係の記事で
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2014-10-17 21:51
実際、ノーベル賞クラスの特許は儲かります。遺伝子組換え特許300億、モノクローナル抗体80億、MRI300億、青色LEDに至っては中村修二さんの分だけで600億円だったかな。山中伸弥教授のiPS細胞も儲けようと思えば100億円は軽く超えると思いますが、非常に安い値段でライセンスしているのでそこまではいかないような気がします。
私が記事中で話したのは、企業内で多額のライセンス収入(数千万円以上)を得ている社員はいるが、それはトップ・シークレットなので、人事以外は知らない、ということでした。
でも、記事の方では、ライセンス契約の存在そのものがトップ・シークレット、という内容になっていました。もちろん、トップ・シークレットのこともありますが、積極的にPRしたい場合は、むしろ記者会見をする場合もありますし、契約の存在だけは公開する、という形の契約もあります。
ですから、全てのライセンス・契約の存在までがトップ・シークレットというわけではありません。
また、山中伸弥京大iPS細胞研究所所長のライセンス収入について試算し、1億円のライセンス収入があれば発明者は3500万円を得る、というのは昔書いたブログの内容で、今回の電話インタビューでは一切話していません。記事ではまるで私が話したようにカッコに入ってますが。
とはいえ、サンデー毎日に掲載されたというのはそれなりに評価されているということでしょうから、私も素直にうれしいです。