沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「スターゼロ住宅ローンの素直な感想」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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スターゼロ住宅ローンの素直な感想

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相談業務 店舗タイプ 2010-11-02 15:02

東京スター銀行が、6月15日のプレスリリースで500名限定の、

金利が0%のスターゼロ住宅ローンを発表しました。


既に様々なメディアで取り上げられているので、充分に宣伝効果はあったと思いますが、

預金連動型住宅ローンの時といい、宣伝がうまいというのが第一印象です。


最近の超低金利で、住宅ローン利用者がもっとも感心のある住宅ローン金利を、

仕組みは別として、金利が0%と宣伝することは、まさに住宅ローン利用者の

ツボを突いた商品と言えます。


しかし、当然ながらそれなりの仕組みを用意しています。まず500名限定とすることで、

この商品が銀行側に与える数的リスクを計算できます。


次に最長期間を15年とすることで、銀行側の金利調達リスクも軽減できます。

 

また金利は0%ですが、事務手数料が融資金額の5.25%とされていることから、

この事務手数料を前払いすることで、結局は概算で固定金利1%程度を

先払いしていることになります。


なお新規物件は提携のみですので、提携物件から一定のキックバックもあるでしょう。


借換にも利用できるとありますが、実際の所は借換にどの程度の枠があるかは不明です。


このローンは、恐らく現在の超長期国債の利回りの低下をうまく利用して、

資金調達しているものと考えられます。


しかし、借換のみでは、下手をすると逆ざや(調達金利と貸付金利が逆転すること)に

なってしまう恐れがあるので、借換の枠はかなり少ないのではないかと想像できます。


いずれにしても、現在の超低金利を利用すれば、事務手数料で金利分を先に調達する商品は

今後も出てくるかもしれません。


事務手数料と元金を合計すれば、金利は簡単に逆算できます。

このような商品は事務手数料がいくらなのか、しっかり注意することが大切です。

(なおこの商品も住宅ローン控除対象になります)

 

沼田 順

 

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