2022年7月の住宅ローン金利と今後の見通し
-
まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。6月17日に日銀で開かれた、金融政策決定会合でも原則的な金融政策は据え置かれたため、現在は金利を引き上げる環境にはありません。
日銀は、2%の物価上昇率を達成するまでは基本的に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する考えですが、4月28日に公表した最新の政策委員の見通しでは、物価上昇率が22年度は+1.8~+2.0%、23年度は+0.9~+1.3%、24年度は+1.0~+1.3%となっており、23年度以降に物価上昇率が再度低下する見通しとなっています。
次に長期固定金利です。7月の全期間固定金利は、三井住友銀行では前月比0.23%上昇の年2.49%となっています。長期金利が横ばい推移したことが要因と考えられます。
今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利の指標となる長期金利も高止まりで推移しそうです。
米が金利を引き上げ、円安も進行する中、6月17日の金融政策決定会合では景気に配慮し、現在の金融緩和を継続しました。しかし、このまま世界各国が金利を引き上げ、円安が進行、物価上昇も継続した場合、年末にかけて金融緩和の修正に動くとの見方が優勢です。
この場合、長期固定金利はさらに上昇するものの、変動金利は銀行の優遇幅が縮小しますが、金利抑制ルール等により、そこまで急激には上昇する可能性は低いと考えています。なお、フラット35の金利は月初の第1営業日にあたる、1日正午に発表の予定です。
沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)
※このコラムの無断転載・引用はご遠慮願います
ブログメディア「BLOGOS」、「マネーの達人」
そこに参加させて頂いている、私のブログも是非ご訪問下さいませ。
「相談業務」のコラム
2023年4月のソニー銀行金利と今後の見通し(2023/03/16 07:03)
2023年3月のフラット35(2023/03/01 12:03)
2023年3月の住宅ローン金利と今後の見通し(2023/03/01 07:03)
2023年3月のソニー銀行金利と今後の見通し(2023/02/16 07:02)
2023年2月のフラット35(2023/02/01 12:02)