沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2022年6月の住宅ローン金利と今後の見通し」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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ヌマタ ジュン
( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2022年6月の住宅ローン金利と今後の見通し

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相談業務 店舗タイプ 2022-06-01 07:00

 まず変動金利ですが、これは据え置きとなりました。4月28日に日銀で開かれた、金融政策決定会合でも原則的な金融政策は据え置かれたため、現在は金利を引き上げる環境にはありません。

 日銀は、2%の物価上昇率を達成するまでは基本的に「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する考えですが、4月28日に公表した最新の政策委員の見通しでは、物価上昇率が22年度は+1.8~+2.0%、23年度は+0.9~+1.3%、24年度は+1.0~+1.3%となっており、23年度以降に物価上昇率が再度低下する見通しとなっています。

 次に長期固定金利です。6月の全期間固定金利は、三井住友銀行では前月比横ばいの年2.26%となっています。長期金利が横ばい推移したことが要因と考えられます。

 今後の見通しですが、変動金利はしばらく据え置きとして、長期固定金利の指標となる長期金利も高止まりで推移しそうです。

 世界的にインフレが進行し各国が政策金利を引き上げる中、金融緩和を続ける日銀の対応に注目が集まっています。日銀が金融緩和を続ける理由はインフレが一時的だからという理由ですが、年末にかけて軌道修正を迫られる可能性もあります。

 ただし当面は世界経済の減速懸念から株安が進行しており、長期金利の指標となる国債が買われやすくなっていることから、現在の金利水準で推移する可能性が高いと考えています。なお、フラット35の金利は月初の第1営業日にあたる、1日正午に発表の予定です。


沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)


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