沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2022年6月のソニー銀行金利と今後の見通し」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2022年6月のソニー銀行金利と今後の見通し

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相談業務 店舗タイプ 2022-05-16 07:00

 銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、6月の基準金利は固定金利20年超が3%の大台に乗りました。

 まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、6月の他行の金利でも同様だと思います。

 なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。

 ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが必要です。

 一方の固定金利ですが、中心となる基準金利の固定10年は前月比横ばいの2.100%、20年超の最長期間の基準金利は前月比0.057%上昇の3.043%となっています。(基準金利から適用金利が定まります)

 ソニー銀行の資金調達時期にあたる4月下旬から5月上旬にかけては、長期金利が上昇したことが要因と考えられます。

 今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利も高止まりとなりそうです。

 アメリカのインフレにより、FRBは0.5%の利上げを行い、今後も断続的に利上げが行われる見通しです。これにより円安が進行した場合、日銀も何らかの対応を迫られるとの見方が有力となっています。

 最有力なのが10年物国債の変動幅の引き上げです。現在は0.25%となっていますが、これを0.50%に引き上げる可能性があり、こうなると日本の長期金利はもう一段高くなる可能性があります。なお、固定金利のみならず、変動金利にも金利上昇圧力が高まってくることには注意して下さい。

 従って、当面は日本の長期金利は0.25%前後で推移する見込みです。これを受けて、6月の他行の全期間固定金利は横ばいか多少上昇する可能性が高いと考えています。

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沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)


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