沼田 順(ファイナンシャルプランナー)- コラム「2020年4月のソニー銀行金利と今後の見通し」 - 専門家プロファイル

沼田 順
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( 兵庫県 / ファイナンシャルプランナー )
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2020年4月のソニー銀行金利と今後の見通し

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相談業務 店舗タイプ 2020-03-15 07:00

 銀行の中では数少ない、翌月の適用金利を今月に発表しているソニー銀行ですが、4月の基準金利は期間7年以上の固定金利が全て低下しました。

 まず変動金利ですが、これは日銀が「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続していることや、日本の短期金融市場が安定しているため横ばいとなりました。変動金利の横ばいは、4月の他行の金利でも同様だと思います。

 なお、ソニー銀行は返済額を5年間一定としその一定の金額の範囲内で、元本、利息の定期的な見直しを行う「5年ルール」や、5年後に返済額を見直す際に前回返済額の125%を上限とする「125%ルール」の不採用により、適用利率が急激に上昇した局面においては返済額が大幅に増える可能性があります。

 ソニー銀行や新生銀行の変動金利を選択する際は、上記の仕組みの適用がないことをよく理解しておくことが必要です。

 一方の固定金利ですが、中心となる基準金利の固定10年は前月比0.020%低下の1.900%、20年超の最長期間の基準金利は前月比0.082%低下の2.316%となっています。(基準金利から適用金利が定まります)

 ソニー銀行の資金調達時期にあたる、2月下旬から3月上旬にかけては、長期金利が低下したことが要因と考えられます。

 今後の見通しですが、変動金利は横ばいとして、長期固定金利の指標となる長期金利は低位安定の展開となりそうです。

 新型コロナウイルスが中国から世界各国に蔓延し、経済活動が停滞するとの懸念から、世界の市場は不安定な展開となっています。

 特にリスクオフの流れが強まった3月からは株式から債券市場への資金流入が進み、米の長期金利が過去最低を更新するなど、世界的に金利低下の流れが強まっています。

 これを受けて日本でも長期金利が低下する流れは継続するとみられ、他行の4月の全期間固定金利も低下する可能性が高い見込みです。

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沼田 順(1級FP技能士、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー)


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