吉野 真人(医師)- Q&A回答「不安神経症?心療内科受診も検討を・・栄養バランスや低体温は?」 - 専門家プロファイル

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私の症状は何か

心と体・医療健康 心の病気・カウンセリング 2013/03/27 02:18

私は自称、対人恐怖症、情緒不安定、と思っています。
主な症状は、イライラ、恐怖・不安感、などです。
TVを見たりすると感情が爆発してしまうので、TV(特にドラマ)は見ないようにしています。

症状が出始めたのは、中学二年生の頃。授業中の私語にイライラ。
そして、真面目すぎる故に嫌がらせ(いじめ?)を受け、いつ感情が爆発するかわからない状態だったので、不登校をしました。
担任の先生が親身だったので復帰はしましたが、人の目を気にする生活が今現在も続いています。
例えば電車内、睨まれる感覚、隅にいても邪魔と思われているような感覚、そして舌打ち。
「私の居場所はないんだ」と悲観的になります。
親友や仕事仲間(同じ部門内)など、それ以外の人が、怖いです。

精神状態が不安定になると、親友とメールをして気持ちを紛らせたりしますが、迷惑に感じているのでは?と思うので、躊躇します。
最近は、感情が爆発しそうな時は、感情を押し殺しています。
その時は、涙が溢れます。

長々と書いてしまい、申し訳ありません。
いったい、私のこれらの状態は、なんと言う症状なのでしょうか?
大体の症状名がわかるだけでも、安心する気がします。
自分と向き合える気がします。
もし、宜しければお答え願いますでしょうか?
よろしくお願いします。

アルペンさん ( 埼玉県 / 女性 / 23歳 )

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医師(精神科)

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不安神経症?心療内科受診も検討を・・栄養バランスや低体温は?

2013/04/06 17:57
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中学生時代に始まるイライラ感、対人恐怖感、不安感、情緒不安定などに悩まされている模様で、お見舞い申し上げます。
お話から推察すると、「不安神経症」などの範疇に入る可能性があるかと思いますが、詳しくは心療内科や精神科などの専門医師がご本人を診察し、正確な病名を付けることになっています。状況が改善しない場合、一度は心療内科などを受診されてはいかがでしょうか。

心療内科などでは一般に「薬物療法」が中心に行われます。症状によって主力となる薬物の種類が異なりますが、例えばイライラや不安感が強い場合には不安を和らげる「抗不安薬」、憂うつな気分や意欲の減退が目立つ場合には気分を高揚させる「抗うつ薬」、不眠症状が強い場合には入眠を促進する「睡眠導入薬」などが処方されます。
ただ薬物療法は個々の症状を和らげるのには効果がありますが、それでこのような状態を発生させる根本的な原因が取り除かれる訳ではありません。

考えられる原因の一つとして「栄養バランス」の乱れが挙げられます。これは20代の女性にとりわけ当てはまる場合が多いのです。
具体的には、ビタミンB6を始めとしたビタミンB群、鉄、亜鉛、マグネシウムなどのミネラル類、それにアミノ酸が不足すると、神経伝達物質の不足に基づく神経機能の不安定性を招き、イライラ感や不安感、全身倦怠感、不眠、憂うつ感などの不調の原因となります。

また甘いものや炭水化物など糖質の摂り過ぎは血糖値の乱高下から反応性低血糖を招き、やはり精神的な不安定性を招きます。日常の食生活では甘いものや加工食品、インスタント食品、ファストフードの類は極力避け、また炭水化物は少なめにし、反対に野菜や果物、豆類、海藻類などをたくさん摂取し、肉や魚などの動物性食品も適度に食べることが大切です。
詳しくは他のQ&Aやコラムに頻繁に詳述していますので、参考にして下さい。

次に「体温」がたいへん重要です。人間の体温は元々36.5℃前後ですが、最近35℃台という低体温の方が若い世代を中心に増えています。低体温は免疫力や代謝、抗酸化力、神経機能を低下させ、様々な病気や体調不良の原因となります。
メンタル面でいえば、低体温の方はイライラ感や不安感、憂うつ感、不眠、倦怠感などを訴える方が、通常体温の方に比べて明らかに多くなっています。

補足

低体温を克服するには、お風呂の活用と適度の運動などが望まれます。具体的には39℃前後の温めの湯に半身浴で20~30分間くらいゆったりと浸かり、ウォーキングなどの有酸素運動、ストレッチなどの運動に少なくとも週2~3回くらい取り組むことがお勧めです。
医療的な処置としてはラドン浴や局所加温療法、鍼灸などが有効と思われます。

更にやや特殊なケースにはなりますが、これらの症状の原因として、有害重金属や遅発型食物アレルギーなどが潜んでいる場合が少なくありません。

重金属としては水銀や鉛、ヒ素、カドミウムなどがあり、種々の事情によって日本人は比較的溜まりやすい環境となっています。
金属の種類によってやや症状は異なりますが、疲労感や頭痛、めまい、うつ症状などの原因となります。
保険外にはなりますが、毛髪検査によって重金属の蓄積度をチェックすることが可能です。またキレーションなどの治療法によって重金属を排除することができます。

一方の食物アレルギーの原因としては卵や乳製品、小麦、一部の外来種の果物などがあり、実に多様な症状を引き起こすことが知られています。症状としては倦怠感や腹部症状、湿疹、頭痛、めまい、うつ症状など様々です。
こちらも保険外ですが、血液検査によって96種類の食品のアレルギーの有無をチェックすることができます。また除去食や腸内環境の整備などの治療により、驚くほど改善する例が少なくありません。

蒲田よしのクリニック(内科)
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〒144-0052 東京都大田区蒲田5-27-10 蒲田TKビル1階
Tel : 03-6424-7071 FAX : 03-6424-7072
http://www.kamata-yoshino-clinic.com/ (公式HP)
http://www.yoshino-radon.com/ (ガン専門HP)

評価・お礼

アルペン さん

2013/04/06 18:13

丁寧な回答、ありがとうございます。
以前心療内科に通っていましたが、薬を処方される以外は特になかったので、回答にもありました生活週間の見直しの側から取り組んでみたいと思います。
改めまして、お忙しい中私の質問に答えていただき、ありがとうございました。

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