森本 直人
モリモト ナオトアクサ生命のユニットリンクについて
マネー お金と資産の運用 2015/04/14 10:50閲覧いただきありがとうございます。
30代女性。独身で結婚の予定は今の所ありません。
月1〜2万円で長期の投資信託を始めてみようと思い、FPへ無料相談に行ったところ、アクサ生命のユニットリンクという商品を進められました。
ひとまずその場では契約せず帰宅後に調べてみたのですが、投資信託ではなく保険商品だと知りました。
正直、独身で死亡保障は考えてないのですが(どちらかというと医療保険の方が必要?)FPには税金対策になると奨められました。
この商品は独身女性にとって適正なのでしょうか?
現在このような状況です。
・30代前半
・貯蓄約700万円
・保険未加入
・結婚や住宅購入の予定はありません。
・個人年金で月1万円ずつ外貨積立をしています。
・長期(15年以上)での運用を検討してます。
運用目的は両親の介護や、自分の老後への備えです。
あと、やりたいことができた時に使えたらいいなと思っています。
メリット・デメリット等アドバイスを頂けましたら幸いです。
また、最近無料相談できるFPさんは多くいらっしゃいますが、有料で相談する方がより的確なアドバイスをいただけるのでしょうか?
保険会社のマージン等があり、自分に適正なものを紹介してもらっていないように感じます。
どうぞよろしくお願い致します。
datemoriさん ( 東京都 / 女性 / 31歳 )
運用商品およびFPの選び方
datemori様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
ご質問の商品は、仰る通り、投資信託ではなく、変額保険ですね。
運用の中身は、投資信託ですが、保険の衣(ころも)でくるんだような商品性です。
死亡保障と、あとは、高度障害保障が必要な方には、適している場合もあります。
ただし、変額保険は、ライフプランの変化により、短期での減額や解約をしたい時に、控除額が大きくなる場合があります。
また、変額保険の方が、投資信託よりも、一般的にコストは高めです。
実際に、投資信託でいくらの利回りを実現できた場合に、いくら受け取れるのかを試算して、両者を比較してみると良いと思います。
同じ利回りで、かなりの差が出るはずです。
その差を調べると、保険会社の手数料部分も、ある程度まで見えてきます。
税金対策になるという話は、運用期間中に資産配分を見直しても課税されない、満期や解約での受取り時は、一時所得扱いにできるという意味かと思います。
一方、投資信託には、NISA(少額投資非課税制度)という税制優遇があります。
ちなみに、報道では、あまり見かけませんが、保険業法等の一部改正に伴い、今年から、保険専門FPの大半が、「雇用型」に移行することになりました。
日本FP協会のアンケート調査によると、これまで独立自営の「委託型」で保険募集の仕事をしてきたFPの約6割が、影響があった(ある)と回答するほど大きなルール変更です。
今後は、相談するFPさんに、「雇用」か「独立」かを尋ねると、ある程度まで、その立ち位置がわかります。
保険代理店と雇用契約を結んでいれば、少なくとも自分の給料分は、保険の手数料で稼がなければなりません。
もちろん、「雇用」と「独立」のどちらにも、メリット、デメリットはあります。
独立FPの場合は、投資信託や、状況によっては、個人型確定拠出年金など、総合的なアドバイスはしやすいのですが、基本的に、無料相談にはできません。
また、保険商品に関しては、保険専門FPとの協力関係がなければ、複数社の情報が取りにくいです。
ご参考にしてください。