森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「資産設計にはプロセスがあります」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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老後に向けての資産運用について

マネー お金と資産の運用 2014/08/17 13:17

夫51歳妻45歳の老後の資産運用について質問させてください。

現在現金での貯蓄が1500万円あり、老後の保険、年金、財形等で3500万円は60歳以降で入ってくることが確定しています。子供の教育費は現金から300万程度出て行く予定ですが年間200万ほど貯蓄できていることから老後には6000~7000万円は準備できると思います。なお夫の死亡時は1250万円の終身保険があるため妻の介護や贈与、葬式等の準備になるのではないかと思っています。

リスクを考えるとこのまま定期預金で貯めていけばいいのでは?と考える一方で後定年まで10年~15年かけて投資信託、401Kなどで貯めていってもいいのでは?と考えています。
3月で子供の教育費月5万円がなくなります。
リスクを取らずにこのまま元本保障の商品で貯めて行った方がいいでしょうか?
もし投資商品を利用するならお奨めはありますか?
アドバイスいただけると嬉しいです。

補足

2014/08/17 20:39

お返事ありがとうございます。足りない部分がありそうですので追記させていただきました。

収入は手取りで書かせていただきます。夫500万、妻270万。ふたりとも正社員で夫は60歳になったらアルバイト程度の仕事をしたい(がっつり働きたくない様子その時にならないとわかりませんが…)。妻はできれば働けるうちはパートでもいいので働きたいと考えています。
月の収入が48万が収入、25万を毎月定期的に貯金しており(財形で月1万は収支に入れていません)口座から足りなくなったら追加していますが実際は300万程度の貯金ですが1年200万程度の貯金と書きました。支出は500~570万と言うところでしょうか。
子供は2人で高校3年と大学2年。高校生は就職する予定です。
4月から教育費の5万円が無くなるのでそれを投資に充てようかと考えています。
期間は10年~15年程度。リスクとしては80%まで減少可です。
できればこれを120%に増やせないかと思っています。


夫の定年後は車で寝泊まりしながらあちこち旅行してまわりたいと思っています。
できれば長期ステイで海外にも行ってみたいものです。
つつましさが身についてしまっているので身分相応な旅になるでしょうが。

porrokkaさん ( 愛知県 / 女性 / 45歳 )

森本 直人 専門家

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ファイナンシャルプランナー

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資産設計にはプロセスがあります

2014/08/18 20:59

porrokka様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。

ご質問の件、まずは、お書きいただいた内容をもとに、キャッシュフロー表(CF表)を作成されてみてはいかがでしょうか。

CF表とは、人生の資金繰り表のことです。

この表をもとに、将来必要となる資金が本当に足りるのかを試算します。

作成する際は、楽しいこと(旅行、買い物など)、不安なこと(医療、介護など)等、できれば、ご夫婦であれこれ考えながら、数値を入れていくと良いです。

CF表は、頑張れば、エクセルなどでご自身でも作成できます。

難しい場合は、FP事務所で作成のお手伝いをしています。

そこまで出来たら、積極運用に充てる資金と守り重視の資金に振り分けてみてください。

守り重視は、例えば、定期預金、個人向け国債などです。

積極運用は、例えば、投資信託や外国債券などです。

金額の設定にあたっては、心理的に、このくらいなら大丈夫といった感覚も大切にしてください。

なお仮にCF表を作成した結果、資金が足りなくならない判定が出たとしても、ある程度は、積極運用の資金をつくり、分散投資を考えた方が良いです。

というのも、円資産に集中しすぎると、万一、極端なインフレ、円安になった時に、資金の実質的な購買力が低下し、計画通りに生活費等をまかなえなくなる可能性もあるからです。

また、失業や倒産、大病を患うなど不測の事態も絶対にないとはいえません。

慌てて資産運用を始めても間に合わないこともあります。

その次は、目標利回りの設定です。

CF表上で具体的に試算しながら、積極運用の資金について、例えば、年2%とか年5%のように設定します。

仮に資金が足りなくならないシナリオなら、目標利回りは低めの設定でも十分でしょう。

そして、目標利回りを立てたら、それに見合った資産配分(ポートフォリオ)を考えます。

目標利回りが低めのポートフォリオであれば、流動性資金(MRF、MMFなど)の割合を高くしても良いでしょう。

流動性資金は、例えば、○○危機のような局面で、追加投資に充てることもできます。

まとめますと、本格的なファイナンシャル・プランニングでは、具体的なお話しを聞かないうちから、いきなり、おすすめ商品を提示することはありません。

例えば、上記のようなステップを踏んで、綿密に数値のプランを設計した上で、商品選択に入ります。

商品ごとのリスク・リターンの傾向は、例えば、モーニングスターというサイトでも情報をとれます。

どんな商品にも、メリットとデメリットの両面がありますので、その商品が、そのご家庭の状況やお考えに適合しているかどうかが、最も大切な判断ポイントです。

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