森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「資産運用の見直しについて」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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森本 直人

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( 東京都 / ファイナンシャルプランナー )
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グローバル・ハイ・イールドの売却について

マネー お金と資産の運用 2012/01/12 16:42

50歳の専業主婦です。野村グローバル・ハイ・イールド債券を保有していますが、売却を考えています。
2010年8月に手数料込みで円コースを500万円、同じく資源国コースを600万円で購入しました。毎月の配当に惹かれたのと、税金を引かれたくないのとで、国債と銀行の定期からの切り替えです。
当時は多少のリスクは覚悟していたものの、分配金に特別分配金と普通分配金があるのも知らず、また現在のように世界的、特にヨーロッパの不況も予想外で、これほど基準価格が下がるとは思ってもいませんでした。
基準価格が低迷している現在、売却することが賢明かはわかりませんが、景気が好転する要素も見えず、これ以上保有していても下がるばかりでは、と先行きが不安です。
今、売却した方がよいのか、このまま保有した方がよいのか、アドバイスをお願いいたします。
また、売却した場合、他によい運用の仕方がないかお尋ねしたいです。
老後の生活資金と毎月の小遣いにしたいので、希望としてはリスクが小さく毎月ある程度の配当があるものです。
資産としてはこのほかに定期預金代わりに第一生命保険の一時払い終身保険ミリオンU(解約返還金の返還率が銀行定期よりよい)を500万円2口加入しています。

わんころころさん ( 佐賀県 / 女性 / 50歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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資産運用の見直しについて

2012/01/12 20:50
( 4 .0)

わんころころ様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

お問い合わせの商品は、いわゆる通貨選択型ファンドですね。

特に高金利通貨でヘッジする通貨選択型は、専門家の間では、ハイリスク・ハイリターンの金融商品として認識されていましたが、米国の低金利政策などで、短期間でのパフォーマンスが期待できるものとして、金融機関で力を入れて販売されてきたようです。

最近は、そのリスクが顕在化してしまったということですね。

今後、1~2年で回復するのか、さらに下げるのかは、どんな専門家にも分かりませんが、値動きが大きくなる傾向の商品ですから、さらに下げた時に、心理的に耐えられないようでしたら、手放すのも、ひとつの選択です。

無条件においしい話はない、ということを、ここで学んだ方がいいです。

ただ、すべて円資産で持っておくのが、100%ノーリスクかといえば、そうとも言い切れません。

今は、円高・デフレが進行していますが、歪(ひずみ)が大きくなった分、仮に円安・インフレに反転した時には、かなり大きく動く可能性もあります。

どのタイミングでどうなるかまでは分かりませんが、もしトレンドが変わった時は、当面は、元のトレンドに戻ることは難しいのではないかと見ています。
注:あくまで私見です。

なおリスク管理の基本は、国内外の資産への分散投資です。

いずれにしても、信頼の取れるアドバイザーを改めて探してみるのもよいと思いますよ。

独立系FPを選ぶ場合は、アドバイザーの個人指名のカタチになりますし、この場合、FP自身が社長なので、上司がいて、販売ノルマ等を課せられるようなこともありません。
FP自身が、ご相談者と同じ立場だったらという視点でアドバイスができます。

以上、ご参考になれば幸いです。

評価・お礼

わんころころ さん

2012/01/15 16:57

ご回答ありがとうございました。
これ以上下がるのは実際耐えきれないですので、売却の方向で行きたいと思います。
ただ、確かに都合のいい美味しい話はないので、この後の投資先には迷うところです。
おっしゃるように独立系FPに相談することも検討してみます。

森本 直人

2012/01/15 22:36

わんころころ様、コメントありがとうございます。

この後の投資先については、まず今回の投資が賭け事になっていなかったか、という点から、思い直してみることをおすすめします。

もしこの資金が、将来必要となる大切な老後資金等であるなら、守りながら殖やすという発想が必要になります。

ちなみに、一般の方が、取り組んで、成功確率の高い資産運用は、長期の視点で、世界経済全体の成長を取り込んでいく方法です。

日本は、低成長経済の時代に入りましたが、例えば、新興国の成長性を取り込んでいくなどで、期待リターンを高めることが可能です。

ただし、マーケットには、当然ながら、割高な局面と、割安な局面が存在しています。

長期投資の方は、むしろ値下がりしている様子を見て買う、値上がりしている様子を見て売る、というくらいの感覚がちょうど良いといえます。

このあたりは、ぜひ独立系FPなどの意見も参考にしながら判断していただければと思います。

さらに具体的に言うと、私の場合は、ポートフォリオ運用という方法をご案内しています。

ポートフォリオ運用の場合は、商品選択から入ることはありません。

まずは、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式、その他(不動産、商品等)のように資産種類の配分割合を決め、その配分に基づいて、最適な投資信託等の運用商品を選択していきます。

この手法であれば、リスクレベルの採り方を局面に応じて、随時変更できますので、リスクのコントロールがしやすいです。

もちろんこの方法で具体的に成果を上げている方もいらっしゃいます。

こういった方法は、証券会社では、一般的には、案内していないことが多いので、もしご興味があれば、独立系FPに問い合わせをされるとよいと思います。

ご参考です。

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