森本 直人
モリモト ナオト二人目の学資保険&生命保険見直しについて
マネー 保険設計・保険見直し 2011/11/21 00:04いつも勉強させていただいてます。
夫33歳、妻32歳、長女3歳の夫婦正社員で共働き家庭です。
夫年収500万、妻年収400万(税込)
現在の預貯金・投資額 1200万程度で、賃貸マンション住まいです。
このたび二人目の子供を授かりました。そこで、生命保険の見直しと学資保険について相談させてください。
現在の保険
夫)逓減定期保険(月15万×25年、30歳で加入、55歳満期)、保険料月3000円
妻)かんぽ生命の養老保険 (15年満期、23歳で加入、死亡時300万、満期150万)保険料月8000円
長女)学資保険(10歳払い済み、満期240万)保険料年払い22万×9年、契約者は妻
(夫婦とも医療保険にも入っていますが、今回は省きます)
二人目の教育費も学資保険を検討してます。投資信託などで貯めることも検討しましたが、いくら18年の長期とはいえ、いざ必要なときに現在のような経済危機があれば解約しにくいのではないかと思うのが理由です。
二人目も戻り率の良い、一括払いか10年払いを選びたいと思います。
悩んでいるのは契約者を夫と妻どちらにするかと支払方法です。
長女は戻り率を上げることと、妻を契約者にしたほうが保険料が安い、妻の死亡保障を兼ねるということで契約者は妻とし、10年払いにしました。
二人目も妻とするか、リスク分散のためにも夫とするか迷っています。また、できるだけ戻り率をよくしたいので一括払いにしたいのですが、そうすると死亡保障を兼ねることはできないと思い、迷うところです。
また、年末の生命保険料控除が妻は上限の10万を超えますが、夫は掛け捨て保険ばかりなので、10万に届かずもったいないような気がするのも契約者を迷う理由です。
どうするのがBESTとおもわれますか?
また、養老保険の満期があと5年ほどですので、これが終わると妻の死亡保障はありません。(かんぽは親が入ってくれたものですので、有利ではないと思っていますが、満期まで続ける予定です)
共働き家庭ですし、子供も増えるので、今のうち最低限の収入保障保険に入るべきか、それとも簡保の満期の後入るか、全く入らないか悩んでいます。
住宅購入予定は今のところなく、40代以降での購入を考えています。夫・妻とも健康である限りは定年まで共働き予定です。
夫の死亡保障は十分ではないかと考えていますので、二人目ができることにより増やす予定はありません。
どうぞよいアドバイスお願いします。
はるかママさん ( 長崎県 / 女性 / 32歳 )
二人目のお子さんの学資の件
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はるかママ様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人です。
このたび二人目のお子さんを授かったとのこと。
おめでとうございます。
まず、学資保険ですが、この先18年の間に国内の金利が急上昇するリスクをいちおう考えておいてください。
現実にそうならないとなかなか理解できない部分ですが、例えば、国の財政問題が悪化しているイタリアでは、今年に入り、10年国債の金利が、4%台から7%台に跳ね上がるという事象が起きています。
18年の期間を考えると、対GDP比では、イタリアよりもひどい借金を抱えている日本で同じようなことが起こらないとも限りません。
仮に日本国債の金利が、突如として、上昇した場合は、おそらく大幅な増税と物価の上昇も起こります。
もしそうなってしまった場合は、返戻率のよい学資保険も実質的な価値が下がってしまいます。
では、どうすればよいかですが、もし保険による積立を考えるなら、貯蓄性のある積立利率変動型の保険を選ぶという発想もあります。
例えば、妻の死亡保障がつく契約でもよいのではないでしょうか。
このタイプですと、一定期間預けることで、元本は確保され、かつ、金利の上昇時にもある程度までそれに追いついていくことができます。
なお、保険会社の経営破たんがない前提です。
あとは、ひと言で投資信託といっても、ハイリスク・ハイリターンのものからローリスク・ローリターンのものまでありますから、色々と調べてみるのもよいと思います。
一般的に、投資信託は、流動性の高さ(解約のし易さ)が魅力です。
投資信託の場合は、経済情勢に応じたプランの組み立ても可能です。
家族を守るという観点から、マネーについて、一層お勉強していただければと思います。
ご参考です。