森本 直人(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「安全運用の考え方です」 - 専門家プロファイル

森本 直人
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資金運用について

マネー お金と資産の運用 2011/08/22 23:08

以前、国債について質問させていただいたものです。
500万円ほどの資金にしばらく手をつける予定がないのですが、銀行に寝かせておくのはもったいないということで運用を考えていて、国債について検討していました。

今回、地元の地銀から明治安田生命の一時払い特別終身保険を勧められました。
3年目までは返戻金が支払額を下回りますが、それ以降10年目までは支払額と同額、それ以降は利率が上がっていくという商品です。
死亡保障については最初の10年は災害死亡のみの保険金支払い、それ以外の死亡事例は支払額と同額とのことです。

調べてみると10年国債と利率が変わらないので、資金の運用には国債のほうがいいのではという話を見つけました。
保障に関しては重視していないので、この場合は安全性と3年以内の中途解約における返戻金の観点から国債のほうがメリットが大きいと考えた方がいいのでしょうか?

運用の条件としては元本割れの内安全な運用を希望しています。

dogdogtammyさん ( 岡山県 / 女性 / 31歳 )

森本 直人 専門家

森本 直人
ファイナンシャルプランナー

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安全運用の考え方です

2011/08/24 16:47
( 5 .0)

dogdogtammy様、こんにちは。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。

さて、ご質問の元本割れのない安全な運用についてですが、おそらく最も安全なのが、定期預金です。

仮に金融機関が破たんしても、元本1000万円までとその利息が、預金保険機構により保護されます。

それから、個人向け国債は、日本政府が財政破たんしない限り、国が元本を保証してくれます。

保険商品で運用する場合は、生命保険会社が破たんすると、全額保護にはなりませんが、生命保険契約者保護機構により一定のルールで保護されます。

ただし、安全運用の概念については、もう少し掘り下げて考えた方がよいですね。

例えば、日本でハイパーインフレが起こった場合です。

今の国の財政問題を考えると、その可能性が絶対にないとは言い切れません。

ちなみに、ハイパーインフレとは、例えば、牛乳1リットルを200円で買えたものが、突然、1000円に値上がりするような状況です。

物の価値が上がって、お金の価値が下がる状態になった場合は、円預金が必ずしも安全とは言えませんよね。

その場合は、物価に連動するような運用が、安全になります。

例えば、今、金(ゴールド)の値段が高騰しているのも、世界的なインフレ不安の台頭とみてよいと思います。

やわらか頭で考えてみてください。

ご参考です。

注:金(ゴールド)への投資をおすすめしているわけではありません。

評価・お礼

dogdogtammy さん

2011/08/25 09:48

回答ありがとうございます。
銀行の窓口では「国債は国が潰れない限り安心だから・・・」と勧められていますが、経済状況が厳しい昨今、素人の耳にも「国債発行高が過去最高となり・・・」なんてニュースが聞こえてくるので、
「国が保証してくれるからって本当にそれは大丈夫?」と考えていたところで、いただいた回答が参考になりました。

以前もインフレに対する備えに関してご指摘いただいた記憶があります。
物価に連動するような運用・・・といわれてもまだまだ勉強不足ですので、もう少し情報を集めてみたいと思います。
大変勉強になりました。
ありがとうございます。

森本 直人

2011/08/25 17:27

dogdogtammyさん、コメントありがとうございます。

物価に連動するような運用・・・については、
確かに「元本保証」とは、相容れない考え方なので、戸惑われるかもしれません。

ですが、「元本保証」であっても、急激なインフレが起こった場合は、
実質的な価値(購買力)が損なわれる可能性もある、という盲点にも気付く必要があります。

日本でも、例えば、幕末や戦後などにハイパーインフレが起こっています。

金融パニックが起こってから、勉強を始めても間に合わないので、
万一に備えて、「元本保証」以外の選択肢にも目を向けてみてください。

例えば、わかりやすいところで、「物価連動国債」というのがあります。
一般の個人投資家は、直接購入できませんが、投資信託のカタチでなら買えますので、
知識として入れておいてもよいでしょう。

ご参考です。
注:上記は、お金についての考え方を書いています。
物価連動国債への投資をおすすめしているわけではありません。

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