森本 直人
モリモト ナオト老後の資金準備
マネー 家計・ライフプラン 2011/02/13 18:3535歳、女性会社員、独身で実家住まいです。
自分自身の老後の資金について相談です。
(幸い両親は健康であり、自分たちの老後資金に関しては問題ないとのこと)
現在、預貯金(投信を含む)で2000万円程あり、そのうち約1700万円が普通預金と定期預金です。
ねんきん定期便の試算によると、今の給与水準で60歳まで働くと月12万円程出るそうです。
他には簡保の個人年金に加入しており、60歳から終身で月5万円の備えをしてあります。
なお、ここ最近の年間貯金額は170万円ほどです。
まずは現在ある資産の約半分の1000万円を老後の資金のために増やしていきたいと考えています。
そこでいくつかマネーセミナーなどを受講したところ、低金利でかつ円高のため、外貨建ての保険に興味を持っています。
(その1)プルデンシャル生命の米ドル建リタイアメント・インカム
年間約23万ドル(約195万円)を5年間で払済保険へ変更
→60歳より月約700ドルを終身のほか、一括受取や10年等の確定年金もあり。
(ドル払いOKなので円高のうちに来年以降の払い分もできる限り米ドルにしておく。)
(その2)AIGスター生命のISドル終身保険
約58000ドル(約500万円)を一時払い
→積立利率2.75%最低保障3.75%まで変動あり。一括受取か確定年金受取。
(その3)ジブラルタル生命の通貨指定型個人年金保険
まずは500万円分を金利の高い豪ドルで始めて、据置期間の再設定時に通貨の見直し等を行う。
→60歳以降まで据置を繰返して、一括受取か確定年金受取。
私としてはその1or2と3の組み合わせでいこうと考えているのですが、いかがでしょうか?
為替リスク以外のデメリットはありますでしょうか?
そもそも保険で貯蓄という考えが正しいのかどうか?
30年後にきちんと年金が受給できるかわからない、インフレの可能性、と不安要素はたくさんあります。
もちろん外貨なので受取時に円高である可能性もあり、為替リスクはあることは承知ですが
円高の今のうちに始めておけば、為替リスクは軽減できると考えています。
現時点での資産の半分を外貨にしておき、今後は様子を見ながら…と考えたのですが
何か問題点はありますでしょうか?
他の選択など、アドバイスをよろしくお願い致します。
akichan19さん ( 千葉県 / 女性 / 35歳 )
資産運用について
- ( 4 .0)
akichan19様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご相談の件、確かに、保険で運用という発想もなくはありませんが、例えば、今アメリカの30年物国債の金利は、年4.5%以上ですよ。
手数料や税金などは考慮せず、ざっくりとした計算で、10万ドルが、30年後には、37万ドルになる計算です。
お書きいただいた商品が、本当に有利なものなのかどうか、もう一度吟味してみてください。
保険は、保険、運用は、運用と、分ける考え方もあるかと思います。
ちなみに、独立系のファイナンシャルプランナーであれば、特定の商品にとらわれずに、あらゆる選択肢の中から、お一人お一人に合った、最適な組み合わせの提案ができる可能性があります。
相談は、原則として有料ですが、実質的に保険会社に支払う手数料と比べれば、はるかに割安ですし、担当者が突然変わったりすることもありません。
担当者が変わらないということは、その担当者は、運用の結果まで、伴走しなければならない、ということです。
手数料優先で提案して、お客さまの資産が、滅茶苦茶になってしまったら、ずーっとそのことを言われ続けなければなりませんから、必死でベストな運用方法を考えます。
ちなみに、独立系のファイナンシャルプランナーに相談する場合、組織と個人ではなく、個人と個人の信頼関係がベースになりますので、ビジネスパートナーのような関係で、ざっくばらんに打合せをしながら、運用を進めることができます。
現状、独立系のファイナンシャルプランナーは、日本では、極めて人数が少ないため、相談するメリットが、ほとんどの方に知られていないのが、残念なのですが、もっと利用する方が増えれば、きっとアドバイザーを付けて資産運用に取り組む良さなどが分かってもらえると思っています。
将来のことを真剣に考えるのであれば、一度、「FP事務所」などのキーワードで、独立系のファイナンシャルプランナーを探されてみてはいかがでしょうか。
もちろん、私でよければ、いつでもお問い合わせください。
評価・お礼
akichan19 さん
2011/02/20 20:44
ご回答ありがとうございます。
アメリカ国債のお話で、目が覚めた思いです。
外貨建ての保険の説明の際に「利率のいいアメリカ国債で運用しているから」
と聞いた記憶があります。
ですが、それを自分が購入するところにまでは考えが及びませんでした。
今のペースで貯蓄を増やしていけば、老後資金がどうにも足りないという
ことでもないので、ハイリターンが必要でもないということで
利率確定の保険に安心感がありました。
投信などは価格変動があったりで、気持ちが落ち着かないので
敬遠していましたが、もう一度考え直してみたいと思います。