森本 直人
モリモト ナオト確定拠出年金のメリットは?
マネー 年金・社会保険 2011/02/02 22:15主人が確定拠出年金、企業型に加入しておりました。2年前に転職して、現在の会社には退職金制度がありません。そのため個人型に移管しましたが、その後新たに掛け金は拠出しておりませんでした。
最近まで半ば放置状態でしたが、よく調べてみると毎年口座管理料の名目で数千円差し引かれていることに気付きました。このまま60歳までにかなりの額が目減りしてしまいます。そこで毎月の掛け金を再開して運用することを検討しております。
いろいろ調べましたが、本制度のメリットがいまいち理解できません。
例えば毎年手数料を取られるならば、普通に定期預金で積み立てたり、投資信託するば良いのでは?と思ってしまいます。(それを60歳まで使わなければ同じでは?)
税制優遇措置があるということですが、そんなに大きなメリットなのでしょうか?
せっかく口座がありますので有効に活かしたいと思っております。
アドバイスよろしくお願いいたします。
allyさん ( 千葉県 / 女性 / 29歳 )
メリットがあるかないかは、人それぞれです
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ally様、はじめまして。
ファイナンシャルプランナーの森本直人と申します。
ご質問の件、確定拠出年金(個人型)は、確かに税制優遇措置があり、掛け金の全額が所得控除できます。
ちなみに、所得税は、超過累進税率といって、所得の金額に応じて、段階的に税率が上がっていきます。
仮に、その方の高率負担部分が、20%の税率とすれば、ざっくりとした計算で、掛け金の2割が、所得税からその年にキャッシュバックされるイメージになります。
(他に、翌年の住民税の節税効果もあります)
なので、ご主人の所得が高ければ、よりメリットが大きくなるといえます。
あとは、元々投資信託で長期運用を考えていた方にもメリットがあるといえます。
一方、そもそも値動きのある金融商品で運用する意思がないという方には、それほどメリットは大きくないかもしれません。
また、確定拠出年金は、あくまで年金制度なので、60歳以降にしか資金を使えません。
教育資金や住宅資金の積立(or住宅ローンの繰上げ返済資金)は、別途考える必要がありそうです。
それと、原則、給与からの天引きなので、勤め先の会社で実績がなければ、総務の方と相談しなければなりません。
その他にも、メリット、デメリット、色々ありますが、結局のところ、その方にフィットしているかどうかが重要です。
このため、ファイナンシャル・プランナーは、その方の収入や資産の状況、将来の夢・目標、リスク許容度、その他のご希望などなどを伺った上で、お一人お一人にあった、プランを提案しています。
希望するライフプランを実現しながら、百万円~のお金の流れの改善につながる可能性も十分にありますので、一度信頼のとれるファイナンシャル・プランナーにご相談されてみてはいかがでしょうか。
以上、ご参考になれば幸いです。