監査の未来について
法人・ビジネス 会計・経理 2009/06/08 23:08公認会計士の先生へ質問です
今現在監査に関してはどれだけコンピューター化が進んでいるのでしょうか?そして今後監査はどのように変化していくのでしょうか?是非予想をお聞かせ下さい。
buyoutさん
監査におけるコンピューター利用
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監査におけるコンピューターの利用としては、大きく4点が挙げられます。
1点目は、監査調書の電子化。
簡単な言い方をすれば、監査調書をワード・エクセルで書くということです。
2点目は、監査技法のひとつとして、コンピューターを利用する場合です。
特に、サンプリングに際して、コンピューターを使用する場合があります。具体的には、企業の大量の取引データを、コンピューター(エクセルや専用のソフト)を利用して、統計的にサンプルを抽出する場合です。
3点目は、監査の統合ソフトとしてのコンピューターの利用です。
特に大手監査法人は、監査計画から意見表明までのプロセスを、一つの監査ソフトにもとづいて監査を行っています。
4点目は、IT監査です。
IT監査をコンピューター化というか微妙ですが、IT監査では、企業のシステム(プログラム)を直接検証していく場合もあります。監査人にシステムやコンピューターの深い知識が要求される場合があります。企業がIT化するにつれて、IT監査の比重も高まってきています。
監査におけるコンピューター化の実情ですが、大手監査法人はかなりコンピューター化が進んできていますが、中小監査法人や個人の会計士の方による監査では、コンピューター化の進展度にばらつきがあるようです。
基本的には、企業がデータを紙ではなく電子データだけで保持していれば、監査もコンピューターを利用せざるをえない場合があります。
また公認会計士協会等のレビューも定着し、監査の品質向上が監査業界全体として図られる中で、監査のコンピューター化は避けられないでしょう。
監査先進国のアメリカでは、日本以上に電子化が進んでおり、グローバル・ファームの課題として、監査のコンピューター化はテーマとして挙がっている場合もあるようです。
またすでに日本でも、一部の大手監査法人では、ほとんどすべてのプロセスが電子化されていると聞きます。
評価・お礼
buyout さん
電子化がそこまで進んでいるとはすごいですね貴重なご意見有難うございました!