渡部 真由美
ワタナベ マユミ研修効果を持続するには
法人・ビジネス 人材育成 2009/04/24 17:58社内の情報共有、あるいは部下の育成を目的として中間管理者層の研修を実施すると、研修当日、非常に暑い話し合いがなされた結果、意識付けもうまく出来、研修の効果もあったと感じられる時があります。
しかし、問題はその後です。
早い人だと自分の席に着いたとたん、研修効果が消え始めます。
それでも研修効果の維持のため、意識付けのメールなどを送ると、1〜3日後程度までは受講者の反応はとても早い。しかし、1週間後、2週間後と時間が経過するに従い、メールを送ってもほとんどが反応しなくなってしまいます。
研修前の姿勢に戻ってしまうのです。
こういう経験を繰り返していると、研修の限界を感じてしまうのですが、研修効果を維持する、よい方法はないものでしょうか。
rydeen1999さん ( 埼玉県 / 男性 / 46歳 )
評価につながるシステムづくりを
おっしゃるとおりですね。忘却曲線というのがあり、2週間ほどしか
もたないとも言われます。ではどうしたらいいか?
私自身、考え続け、試行をを続ける中でお役に立ちそうなことを
書いてみます。
○研修の目的をしっかり明確にしながら進めること
研修の始めに目的をはっきり言って始め、都度くりかえし、
最後は、自分の課題を明確にして目標を立てて頂き、上司と連動して、
月一回程、面談をしていくなどのフォローは不可欠と思います。
具体的な一例(リーダー研修)ですが
【研修前】そのときの研修テーマにそって、「仕事の棚卸し」などを
書いていただき、自分なりに研修を受ける目標を持って参加していただく
↓
【研修の最後】研修を受けてみて、自分に備えるべき課題を出してもらい
それを目標として達成するために具体的に、『何を、いつまでに、
どれくらい』するかを書いてもらい、発表します。
例)
課題)部下とのコミュニケーションをとって、信頼関係をつくる
方法)□月までに、スタッフ一人一人の強みをひとり3個見つけ、
言葉でいっていく。注意はその場でする など
↓
【研修後】1ヵ月後に面談で進捗状況を聴く。問題点を一緒に考えるなど、
フォローする。または、3ヵ月後くらいにフォロー研修をし、
グループワークなどで進捗状況、問題点を話し合い共有し、
修正した課題・目標に向かってもらう
○行動しやすいように、リーダーに必要な条件項目などのチェック表をつくり、
努力し伸びた人が評価されるシステムがあると良いと思います。これは、自分が
どこができればいいのかもわかるので便利です
大変なようでも、ステップ・バイ・ステップが結局は早道です。
あきらめず継続すること。どうぞがんばってくださいね。