田村 祐子(きものコンシエルジュ/きもの講師)- Q&A回答「30歳のきものの選び方」 - 専門家プロファイル

田村 祐子
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田村 祐子

タムラ ユウコ
( 東京都 / きものコンシエルジュ/きもの講師 )
白金台きもの学院 まゆの会 代表
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30歳の着物の選び方

趣味・教養 着付け・着物 2014/11/29 11:00

1月末に、新郎友人として結婚式に招かれました。
着物を着たいのですが、どのような着物が失礼にあたるのか、何を選べば良いのか分かりません。
持っているのは振袖と訪問着なのですが、30歳ということで訪問着にしようかと思っております。訪問着は新郎友人・30歳・独身の女性が着ても問題がないでしょうか?
色や柄など、季節などを踏まえ良いもの・悪いものがあれば教えていただきたいです。
また、1月末ですと上に和装用のコード等は着ないとおかしいでしょうか?

よろしくお願いいたします。

水元さん ( 東京都 / 女性 / 30歳 )

田村 祐子 専門家

田村 祐子
着付け講師

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30歳のきものの選び方

2014/11/30 02:03

水元さん、こんにちは。

きものコンシェルジュ・着付講師の田村祐子です。

30歳の独身女性が結婚式に友人として招かれた場合は訪問着や付け下げ、一つ紋または三つ紋がついた色無地などを着るのが一般的です。もし訪問着をお持ちなのでしたらそちらが一番無難かと思います。
もちろんどんな訪問着かということも重要なポイントですね。
そして、「友人として」招かれたということもポイントです。
これが、上司として出席する、友人でもお席が上の方に着席する、友人代表でスピーチをする、などで状況が変わることがあるからです。

振袖をお召しになりたい場合の注意点などもありますが、ご質問の内容から訪問着を着るというお気持ちのようですから、振袖に関しては後で簡単にお話し致します。

また、お手持ちの訪問着がどのようなものであるかもご質問からは分かりませんので、これからは一般的なお話となります。

一般に訪問着はそのような晴れの日に着るきものとして位置付けられていますので、通常の訪問着であれば、着ていって失礼にあたるような柄行きのものはあまりないと思います。

古典柄・吉祥柄のものであれば問題はありません。
また、四季の花などを染めた昔からきものの柄としてお若い方達にも何となく馴染みのある柄行のものであれば、おめでたい場所に着ていってもまず大丈夫です。
色に関しても、お似合いであれば、結婚式・披露宴にお召しになってはいけない色は特にありません。黒っぽい色の訪問着が華やかなお席に不向きなのでは?という質問を以前頂戴した事がありますが、そんな事はありません。しかし、年齢的にもまだ30歳ですから、余りくすんだ色や地味な色目のものは、折角の華やかなお席ですから避けた方がいいかもしれません。

しかし昨今ではおしゃれ訪問着という、パーティー向きの物も出ていますから注意が必要です。

例えば洋花やエキゾチックな感じの柄、遊び心満載のもの、個性的すぎるものなどはおしゃれ訪問着ですから、結婚式・披露宴に招かれた場合のきものとしてはあまり向いていません。極端な例ですが、最近ではアニメのキャラクターを染めた訪問着などを展示会で見かけることがあります。いくら訪問着でもそんな柄が不向きであることはお分かりだろうと思います。

お式や披露宴の会場によっても着ていくきものが変わる場合があります。
例えばレストランウェディングや立食形式の披露宴の場合は、訪問着や付け下げで少しカジュアルな感じのものでも周りの雰囲気にはとけこみやすいでしょう。

同じ会場でも結婚されるお二人やご両家の考え方で式・披露宴の雰囲気が変わります。
また、一昔前と比べると全般的に服装がカジュアル化しているという状況から、お一人だけ余り古典的過ぎると古臭い感じになってしまう事もあります。

その場合は様子を見るしかないのですが、どのような場合でも、一般的に失礼にあたらないお支度でお出掛けになれば失敗することはありません。

訪問着には、特にお式や披露宴への参列の場合、帯も格調高いものを選び、長襦袢は白、または薄い色のもの、帯揚・帯締めも金糸・銀糸を使った華やかなものを合わせるとより改まった感じになります。また、色が合うからといってあまりコントラストの強すぎるようなもの、個性的な色を使うと全体的におしゃれっぽくなったり、ややもすると品がなく見えたりしてしまうので避けましょう。どちらかと言うと色の薄い物、白っぽいものを合わせると品良くおさまります。
草履やバッグは、必ずしも佐賀錦などである必要はありませんが、普段着っぽい感じのものは不向きです。草履もある程度の高さのるものを選びます。バッグは洋装用のものでも構いませんが、あまりゴツゴツした感じのものは避けましょう。

また、礼装には道行コートを着た方が良いでしょう。
できればこちらも礼装用の道行コートがあれば完璧です。
一昔前は訪問着などを帯付き(コートを着ない状態)で歩いていると非常識だと思われました。また、今でもお茶をされる方は、お茶会にきもので行かれる場合夏でもチリよけコートをお召しになる方が多いようです。

お召しになる時期は1月ですね。
1月には袷のきもの・長襦袢を着ます。
恐らくお持ちの訪問着はこの袷(簡単に申し上げると、裏地がついているきもの)であると思いますが、確認してみてくださいね。

振袖もお持ちだということなので、少しだけ振袖についてお話ししましょう。

二十歳過ぎると大年増、などと言われたのはかなり昔のことで、現代人には当てはまりません。ましてや折角誂えた振袖もあまり着る機会がない、昨今の結婚式がより華やかになってきている、などの理由で、未婚であれば振袖年齢を過ぎていても結婚式・披露宴に振袖を着る場合が多くなってきています。
振袖を着た女性が多く出席していると確かにお席が華やかになるので、新郎・新婦側から振袖をリクエストする場合などもあるようです。

しかし、新郎側の友人としての出席の場合、新婦の友人の女性たちをたてるという意味からも、少し控えたお支度で参列すると、好感を持たれる事でしょう。
ですから、訪問着でというのはそういう意味からも賢明な選択だと思います。

素敵な結婚式になりますようお祈りしています。

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