田村 祐子(きものコンシエルジュ/きもの講師)- Q&A回答「一つ紋付の色無地は礼装用として使えます。」 - 専門家プロファイル

田村 祐子
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田村 祐子

タムラ ユウコ
( 東京都 / きものコンシエルジュ/きもの講師 )
白金台きもの学院 まゆの会 代表
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未婚の女性が友人の結婚式で着る和服について

趣味・教養 着付け・着物 2014/02/27 10:36

長女が友人の結婚式に招かれました。
神社での式なので着物で出席したいと言うのですが、長女は振袖を持っておらず、たとえ持っていたとしても、30を越えているので振袖は着たくないと言います。
それで、私の付け下げを着たいと言うので出してみたらシミだらけ。
今からでは染み抜きに出しても間に合わず、いろいろ探してみたら地模様のハッキリした色無地が出てきました。
一つ紋付と紋なしの2枚あるのですが、友人の結婚式に色無地は失礼に当たるのでしょうか?(色無地は親族が着るとか?)
新郎側は、新婦の友人の着る服装で新婦を評価する事もあるらしいと、長女が気にしているので、アドバイスをお願いします。

補足

2014/02/28 14:31

別のサイトで、結婚式で色無地の帯結びを二重太鼓にすると仲居さんのようになるから、飾結びにしたほうが良いと書いてあったのですが、どのような帯結びの仕方があるのでしょうか?
振袖と同じような結び方をしても良いのでしょうか?

たぽさんさん ( 和歌山県 / 女性 / 55歳 )

田村 祐子 専門家

田村 祐子
着付け講師

3 good

一つ紋付の色無地は礼装用として使えます。

2014/02/27 14:45
( 4 .0)

たぽさん、こんにちは。
きものコンシェルジュ・着付け講師の田村祐子と申します。

無難な礼装やお茶会用としてのきものと思われている色無地ですが、一つ紋が付いていれば立派な礼装用となりますので、ご友人の結婚式に参列されても失礼にはあたらないでしょう。
むしろ主役の花嫁さんを立てて控えめな印象となり、好感度もアップするかもしれません。

しかしその場合紋というのはあくまで家紋のことで、洒落紋では礼装として使えませんので確認して下さいね。
一つ紋付の場合も白く染め抜いた日向紋が格上ですが、縫紋でも略礼装として着ることが出来ます。

また、いくらお相手を立て好印象といってもやはり華やかな場ですから、ただ無難に地味にし過ぎるのも良くありません。帯は格調の高いものを合わせ、帯揚げや帯締め、草履、バッグなどにも気を遣い、華やかな中にも上品さを感じられるようコーディネートしましょう。
長襦袢も礼装用の白い襦袢を着るのが良いでしょう。

結婚式や披露宴に出席する親族の場合、黒留袖や五つ紋付き・比翼仕立ての色留袖を着るのは三親等迄なので、遠い親戚は控えめな訪問着や紋付の色無地を着ることが多く、そのようなことから色無地は親族が着る、というイメージなのでしょう。

振袖は未婚女性の第一礼装です。
たとえ振袖年齢を過ぎていても、原則的に未婚であれば、結婚式のおよばれに振袖を着ることは可能ですが、成人式の時と同じコーディネイトでは無理があるかもしれません。帯締めや帯揚げの色使い、帯結びなどを工夫することで大人の振袖を演出することが必要でしょう。もちろん振袖を着るのに適した年齢、というのは自ずからあるとは思いますが。。。

また、付け下げ、とありますが、文様や柄付によってはカジュアルになる場合もあり、結婚式にはむしろ一つ紋付の色無地の方が安心かもしれません。

昨今ではきものの事を知っている人が減り、お嬢さまのきものを正確に評価できる方がどれくらいいらっしゃるかわかりませんが、何れにしても心からお祝いする気持ち、相手のお立場を尊重する気持ちがあれば周囲の方にもそれが良い形で伝わり、悪い評価を受けることなどを心配する必要はないと思います。

素敵なお式になりますようお祈り致します。

評価・お礼

たぽさん さん

2014/02/28 11:33

大変丁寧なご回答、ありがとうございます。
なるほど!!と思われることばかりで、ご相談して良かったです。
ここまで丁寧に説明してくださっているので、欲を言えば紋なしの色無地についての記述があれば星5つだったのですが。
でも、おかげで一つ紋の色無地を着せることに抵抗が無くなり、ほっとしました。

田村 祐子

2014/03/01 14:12

たぽさんさん、
ご丁寧にありがとうございました。
お返事遅くなりすみません。
はい、安心して着せてあげて下さい。

「一つ紋付の色無地」と限定したことで、紋の付いていない色無地に関しても答えになるかなと思ったのですが、もう少し補足いたしますと、紋の付いていない色無地はやはり結婚式に参列するには少し軽すぎるでしょう。
紋が付いていない=平服という考え方です。
しかし、紋の付いていない色無地も袋帯などと合わせ「盛装」としてお召しになることは出来ますので、結婚式でもレストランウェディングなどカジュアルなお式で、一緒に出席する方達がとてもカジュアルな洋装(例えば男性はノーネクタイ、ジャケットも着用していない、など)の場合などは、逆に仰々しくなりすぎず周りから悪目立ちすることもなく良いかもしれません。

また、色無地を誂える時に慶弔両用出来るように目立たない地模様で、色も濃紺やグレー、赤みのない紫などで仕立てる事がありますが、そのような色無地に無地の帯などを合わせると確かに仲居さんのようになってしまいますので注意が必要ですね。

帯結びに関してのご質問ですが、二重太皷は江戸末期から現在まで続く礼装に欠かせない結びで、若い方が結ぶ場合、厚めの帯枕をしてお太鼓を少し大きめに、背中のお太鼓の位置も高めにすることで地味になるのを防ぐことは出来ます。

しかし色無地では少し寂しいと感じられる場合は、お嬢さまのご年齢や、披露宴の会場の雰囲気などにもよりますが、扇太皷、雀太皷、後見結びなどの帯結びをすることが出来ます。
特に後見結びは後ろがスッキリしている分座った時に邪魔にならないので、長時間崩れにくく個人的にはお薦めです。こちらは大人の振袖を演出する際にも便利な帯結びですが、色無地、訪問着などにも適しています。
可愛らしい雰囲気の方なら花角だしも華やかで、色無地などに結ぶと個性的で会場でも映えることでしょう。

また、振袖に結ぶ帯結びは振袖に合わせ結び自体にもかなりボリュームがありますので、バランスを考えると色無地向きではありません。

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