
田村 祐子
タムラ ユウココラム一覧
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足袋のはなし
きものに欠かせないのが草履。
最近では靴やブーツを履いてきものを着ている人を見かけることもあるが、やはりきものには草履でしょう?
どうして靴なの?
草履だと歩けないから??
実は草履では歩きにくいと感じる場合の半分は足袋に原因がある。
因みにあとの半分は草履の鼻緒のすげ加減。
ところで皆さんはどうやって足袋のサイズを決めているだろうか。
殆どの方は靴のサイズで足袋を選んでいるかもしれ...(続きを読む)
色とりどりの半襟たち
半襟は白、と決めている。
きもの文様図鑑などを見ていると、色半襟に季節の文様などを刺繍し意匠を凝らした古い半襟(裂)たちに出会うことがある。
素敵だなぁと、お洒落な先人たちに尊敬の念を抱くものの、自分では手を出さない。
若い時には色半襟や花が刺繍された半襟などを付けていたこともある。
でも今では半襟は白。
白い半襟にはレフ板と同じ効果があり、顔色を明るく見せてくれるので、私たち大人には頼も...(続きを読む)
夏から秋へ 男もの単衣
9月になったとはいえ、まだまだ暑い日が続くと、つい薄物を着たくなります。
きものの「着用カレンダー」では、9月は単衣のきものに単衣の長襦袢、となっているのですが、このところの地球温暖化のせいでなかなかその通りにするのも難しくなっています。
周りの人がまだまだ夏服の中、一人だけ秋物を着て周りの人に暑苦しい感じを与えるのもイヤだと思われるかもしれません。
特に汗をかきやすい男...(続きを読む)
THE 大島紬!
大島紬を衝動買いした。
この麻の葉柄の大島紬を見て、懐かしい気持ちになった方も多いことだろう。
いつもはモダンな着こなしを心掛けているのだが、昔ながらの大島らしい柄にも心惹かれるものがある。
そう言えば祖母が生前着ていたかな。
証紙にはあまりこだわらない。
本場大島紬の証紙には、地球儀が描かれているものと日本国旗が描かれているものがある。
この大島は後者で、鹿児島の大島紬協同組合...(続きを読む)
夏から秋、単衣の季節
暑かった夏もそろそろ終わり。
9月になるときものは単衣へと代わって行きます。
理論的には袷で着られる着尺を、裏をつけずに仕立てると単衣として着ることが出来るわけですが、やはり素材により、単衣に向くものと袷として着た方が良いものとがあります。
単衣向きの素材としては、裏を付けずに着た時に、肌にサラリと心地よいものが着ていて気持ちが良いでしょう。
洋服でいうとシアサッカーのシャ...(続きを読む)
夏きものたち
夏きもののお稽古も8月いっぱいで終わり。
9月からは単衣のきものになります。
今日の生徒さんは夏大島。
ウスバカゲロウの羽のように、薄くて繊細な夏大島は、大変涼し気。
絣のトンボは代表的な夏の柄の一つです。
このような具象柄のきものには、それを邪魔しない柄の帯を。
ここでは地あきの多い抽象柄の帯を合わせて、きものの柄を引き立てています。
無地の上布の帯などと合...(続きを読む)
夏の終わりの越後上布
上布とは細い麻糸で織られた上等の麻布のことで、夏きものや夏帯の素材としても使われる。
苧麻を細く手うみ(手績)にした糸を縦横糸に使い織るという、気の遠くなるような工程を経て布になって行く。
越後上布、宮古上布、近江上布などが有名である。
上布は盛夏の間でも7月中旬から8月中旬までの、最も暑い時期に着られる。
麻は夏きものの素材の中でも一番涼しく着やすいが、中でも上布は軽く風通しが...(続きを読む)
浴衣と熱中症
今年の夏も暑くなった。
各地で猛暑日をむかえる中、浴衣を着てイベントに参加し、熱中症になってしまった若い女性が、十分に水分をとったのかという質問に、
「浴衣を着ていたのでお手洗いが不便かと思い、水分摂取を制限していた」
と答えていたのが大変気になった。
浴衣に限らず、きものを着ているとお手洗いが不便、というのは間違った認識である。
確かにきものはお手洗いで袖や裾を汚さぬよう少...(続きを読む)
オトナの浴衣
浴衣の季節ですね、皆さんは浴衣ってなんだか知っていますか。
浴衣は夏着るきものだと思っている人が多いのですが、実は浴衣=夏のきもの、ではありません。
浴衣と夏きものは別物なのです。
浴衣はもともと江戸時代には湯上がりに汗をとるために着られていました。現代でいえばバスローブ。また普段着として着ることはあっても出掛ける範囲はご近所まで、外出着ではありませんでした。
ですから、...(続きを読む)
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