Tweet
銀歯と金属アレルギーについて
-
その他
2014-02-26 10:55
ソチオリンピック、終わっちゃいましたね。
メダルは史上2番目の8個、本当にいろいろなドラマがありました。
良かれ悪かれ予想外の結果になってしまった選手もいるでしょうが、みなさん本当に
おつかれさまと言いたいですね。
私、いくつか学会に所属しているのですが、その中に『日本メタルフリー歯科学会』というものがあります。
その名のとおり、「メタルフリー＝金属を使わない」歯の治療について学ぶ学会です。
歯の治療に一般的に使われている金属、安価で強度があるというメリットがありますが、
見た目があまり良くないというデメリットもあります。
また、デメリットとして最近問題になっているのが
金属アレルギー
の問題です。
歯科の金属には銀、水銀、ニッケル、コバルト、パラジウムなどの様々な金属が使われています。
お口の中に入っているさまざまな金属、合金が溶け出すことでアレルギーが生じてしまう、
歯科金属が原因となっているアレルギー疾患が近年増加しています。
指輪などのアクセサリーであれば、「合わないから外しちゃおう」と簡単に取り外すこともできますが、
お口の中に入ってしまった金属は簡単に取り外すことができません。
しかもそのアレルギー症状は口内炎、歯肉炎などのお口の中に出るものの他に
口以外にも出る！
ものもあります。
アトピー性皮膚炎や掌蹠膿疱症（しょうせきのうほうしょう）・・・手のひらや足の裏に小さな水疱ができる
といった金属が直接触れていない全身にも症状が出てしまうことがあるので注意が必要です。
歯科治療の後にこういった症状が出てしまった場合には原因である可能性があることを
覚えておいていただけたらと思います。
また、以前に行った歯科治療によってこのような症状が長年出ていた方が、金属の詰め物を
セラミックに変更したところ、症状が改善したという報告も多数あります。
（当医院でも何人か改善、軽快された方がいらっしゃいます）
アレルギーの疑いがある方は「パッチテスト」という方法を用いてどの金属にアレルギーが
あるかを調べることができます。
病院のアレルギー外来等で受けることができます。
金属アレルギーにならない一番の方法は
金属を使わない
ことですから、不安のある方、金属アレルギーの可能性のある方は金属を用いない「メタルフリー」
の材料を使用するといいですね。
『見た目』だけでなく『健康』のためにセラミックのつめもの、かぶせものを希望される患者さんが
最近とっても多いんですよ。
まあ、『虫歯にしない』のが一番なので、ご自身でのお手入れや定期的な検診が大切です。
と、長々書いてきましたが、先日『日本メタルフリー歯科学会』の認定医と評議員になったので
ご報告も兼ねて記事にしてみました。
日本メタルフリー歯科学会の認定医、長野県にはまだ一人もいないみたいですから
実家の長野に戻った後でもしっかり広めていけたらと思います。
長野県上伊那郡 倉田歯科医院 http://kuratadent.com/
「その他」のコラム
認知症予防に欠かせないもの（2013/12/13 09:12）
UP!2013 EXTREME MEETING（2013/05/13 12:05）
からだにいいこと5月号（2013/03/15 10:03）
口腔がん検診（2012/10/29 15:10）
いざ「徳島」へ！（2010/07/03 10:07）
