藤井 雅子(心理カウンセラー)- コラム「自分を守るためには逃げることも大事な選択肢」 - 専門家プロファイル

藤井 雅子
カウンセリングはココロのエステ

藤井 雅子

フジイ マサコ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
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自分を守るためには逃げることも大事な選択肢

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2020-02-16 09:31

最近は新型コロナのニュースでもちきりですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。私は毎週のクリニック勤務がなくなって、身体的にかなりラクになりました。今となっては毎週勤務できていた自分を「よくやってたな」とほめてあげたくなります。

 

さて、自分にとって精神的肉体的にきついと思うとき、選択肢として大きくわけると

・頑張って続ける

・やめる

の2つがありますよね。

 

そして、まじめな人ほど「やめる」=逃げだと思って、なんとか現状を維持しようと弱った自分にムチ打って頑張り続けようとする傾向があるような気がします。

 

でも、そうして自分を追いこんで何か得るものがあるでしょうか。

 

もちろん、「逃げなかった自分」「頑張った自分」が自信になるという考え方もあるでしょう。

 

私も、なんでもかんでも逃げろと言っているのではありません。逃げグセがついてしまわないよう、自分なりに工夫できることは試して「やれることはやった」と思えるように頑張ってみることは、悔いを残さないためにとても大事だと思います。

 

ただ、心身によくない影響が出ていて、自分なりに努力しても状況改善が見込めないときは、逃げる選択肢、つまり「勇気ある撤退」を考える時期です。

 

たとえば、私の場合は、カウンセリングは好きなのですが、いくら好きでも朝から夜まで一日10数人の話を聴き続けることが体力的につらくなったため、クリニックをやめることにしました。

 

実は数年前から体力的にしんどくて「そろそろやめようかな・・」と思っては、好きな仕事だし信頼して通ってきてくださる方もいるしと迷い続け考えた末の決断でした。

 

もし今、仕事でもプライベートでもしんどい状況にある方、今まで何度も「もうやめようかな・・」と迷って決めかねているくらいなら、意外と「もう無理!」と思う瞬間が訪れるものです。そこまできていると、何かしら身体の症状もあり、それが決断を後押ししてくれるはず。

 

そのときは、今まで迷った末のココロの声だと信じて、これ以上自分を苦しめないために、自分を守るために、「もう充分。よくやった」とそのつらい状況から自分を解放してあげましょう。

 

それがもし誰かに多少の迷惑をかけることになっても、たとえ懇願されたり批判されたり脅されたりしても、自分の健康を守るほうが大事だと自分に言い聞かせて。

 

自分を犠牲にしてまで誰かに尽くす義務はどこにもありません。(したい人がする自由は尊重します) 自分を守るための撤退は、恥ずかしいことでもありません。むしろ、よく自分を守れたと自分をほめてあげましょう。

 

心身の不調は悲鳴のサインです。どうぞ自分のサインを見逃さないように。自分のことは自分で守るしかありません。いいコンディションを保つのは自分への責任です。勇気をだして!

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