藤井 雅子(心理カウンセラー)- コラム「「わかってもらいたい」が強い人への処方箋」 - 専門家プロファイル

藤井 雅子
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フジイ マサコ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
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「わかってもらいたい」が強い人への処方箋

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2019-05-19 14:34

日々、みなさまのお悩みをお聞きしていると、「わかってもらいたい」といういわゆる承認欲求を強く訴える人がとても多いと思います。

 

私もかつてはその一人だったので、お気持ちはよくわかります。でも、誰かにわかってもらいたいと思っていると、常に誰かを必要とすることになり、いつまでたっても満足できません。なぜなら、常に誰かに自分を100%わかってもらうのは不可能だからです。

 

私もかつては誤解していましたが、「他人と100%わかりあうことはできない」と、今は理解しています。

 

だいたい、誰かにわかってもらいたい人は自分のことをわかっていないことが多いのですが、自分のことがわからないのにどうやって100%わかってもらえたかどうか知るのでしょう。それって、相手が言うことをうのみにして、相手の言いなりになるということにはなりませんか。

 

実際、このタイプの人は、アドバイスをもらったり、「あなたはこうだ」と断言してもらったりすることで安心感を得ることが多く、結果、占いにはまったり、職場ではパワハラ、プライベートではモラハラにあっていることが少なくないのです。(被害に気づいていないことも多いです)

 

「あなたはこうだ」という構文は、決めつけの典型です。「あなた」を主語にするYouメッセージは、攻撃的でハラスメント的な表現です。こう言われて「わかってくれた」と嬉しくなる人は、共依存におちいっている可能性大です。健全な感覚であれば、「あなたに偉そうにそんなこと言われる筋合いはない」とムッとするものです。

 

では、わかってもらいたい人はどうしたらいいか。

 

まず、100%他人とわかりあうこと、察してもらうことをあきらめること。これが依存から自立へのスタートです。

 

そして、他人にわかってもらおうとする代わりに、自分で自分を深く理解するようにすること。

 

自分のことがわかってくれば、自然と誰かにわかってもらいたい欲求は減っていきます。自分のことを知るには、自問自答をくりかえしていくしかありません。やり方がわからない方、サポートがほしい方は、ぜひカウンセリングをご利用ください。お待ちしています。

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