今月の「働く女性のための相談室」
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毎月連載しているPHPスペシャルの「働く女性のための相談室」、今月のお悩みは、気がきかない同僚について。
気がきかない人っていますよね。杓子定規でしか対応できず、柔軟性に欠ける人。私もかつては気のきかない同僚や常識知らずの同僚にかなりイライラしていました。でも、今は一瞬ムッとするものの、「しょうがない。わざとじゃないんだから」と諦められるようになりました。
なぜなら、カウンセリングで「空気が読めない、社会常識に自信がない」などのご相談を数多く聴き、わざとじゃないし、できない人と自覚している人はできないことで深く悩んでいると知ったからです。
努力してもできないというのは辛いことです。その場合は生まれつきの可能性が高く、おそらく発達障害もしくはグレーゾーンが疑われます。その人たちに「変われ」と言うのはあまりに非情です。背の低い私がもっと大きくなりたかったのになれなかった悲しさに重なります。
いちばん問題になるのは、できていないのに自覚のない人でしょう。私もかつては「これだけ人にストレスを与えて自覚していないなんて信じられない」と怒っていたのですが、今や自覚できないのがその人の力なのだと思えるようになってきました。(それでもまだイライラはします)
なかには(かつての私も)自覚してほしいと願ってストレスを溜める人もいると思いますが、自覚のない人に自覚させるのは至難の業です。無理強いして逆恨みされる危険もあります。
そうした危険をおかしてでも指摘できる立場の人は、管理責任のある親か上司です。親はしつけとして、上司は会社の利益を守るための教育として、こういうときはこうするものだという社会常識やルールを教えてあげなければなりません。
それ以外の人は、自分に被害がなければ敢えて介入する必要はなく、もし指摘したいのなら最悪逆恨みされることを覚悟するならどうぞ、でもオススメはしませんというかんじです。
PHPスペシャルは現在発売中です。今月号の特集は「人生が明るくなるお金の習慣」。興味のある人はぜひご覧ください。