杉本 まき
スギモト マキ世の中に絶対正しいことって、はたしてあるのでしょうか
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破綻してしまった人間関係を修復したいと思う時
たいていの人は、まずなんとか相手に変わってもらいたいと思っています。
それを自分ですよって言われて、しぶしぶ変わっていくのですが(笑)
相手を変えたいと思っている方のお話を聞いていくと、そこには以下のような気持ちが働いていることが多く見られます。
■自分は間違ってない
■相手がこうしてくれれば自分だってこうできる
■相手が未熟だから、相手の性格に問題がある
■相手が悪い事をしたのだから、自分は悪くない
今日は一番最初の「自分は間違ってない」という考え方について考えてみたいと思います。
自分は間違ってない=自分は正しいということですが
これは白黒思考の方に多い考え方です。
でもちょっと待っていただきたいのですけど、
世の中に絶対正しいことって、はたしてあるのでしょうか。
だいたい、そのような考えの方がご自分が正しいと思う根拠、より所は
「常識」とか「正論」
小さい頃から言われてきた
「ウソをついてはいけません」とか「人を傷つけてはいけません」
「自分がされてイヤだと思うことは人にはしないこと」
などという戒めのようなものが多いようです。
では、「常識」はその根拠になるのかと考えますと、常識は時代によって変わりますし、国や人によっても違いますからこれは相当無理があります。
例えば夫婦関係の場合でも、今の日本は一夫一婦制で側室は認められませんが、昔は当たり前でしたね。
更に昔の平安時代は、通い婚でしたし・・・
飛行機に乗ればほんの数時間で行けるお隣の韓国や中国でさえ、もはや日本の常識は通じません。
なんて堅苦しいことを言わなくても、隣に座っている親、兄弟、夫、妻、恋人などなど
その間でももうすでに違っています。
私はよくそれを「モノサシ」という言葉で表します。
そのモノサシは、その人が生まれてからずっと現在まで経験したことでできあがっています。
ですから、一つとして同じ物はないと思うのです。
同じ両親のもとで生まれ育った兄弟でさえ、もっと言えば双子でさえ違います。
それは、まったく同じようにされるということはあり得ないからです。
双子でも、どちらかがお兄ちゃん、お姉ちゃんとしてあつかわれ、どちらかは弟、妹として育てられますから、もうそこから差が生まれていきますよね。
ですから、みんな違うのです。
日本はみんな同じがいいという教育を施されるので誤解されがちですが、一人ひとり個性があって、違うということを認識することってとっても大切なことだと思うのです。
といいますのは、多くの方が、自分はこう感じるから、相手も同じように感じているだろうと思い込んでいたり
相手が違う感じ方をすると、それはおかしいと決めつけたり
多数の人がそう感じるのだから、貴方もそう感じるべきと少数派を否定したり
相手の立場にたって考えることができない
または、物事を一方からしか見る事ができない
そういうことがよく起こっているからです。
それが争いや人間関係の破綻につながっていることも、本当に多くて残念です。
相手は自分とは違うことを理解し
どう違うのかをちゃんとお互いに理解して
その違いを認めて、お互いに歩み寄る
そういう作業がとても大切だなぁと思う今日この頃です。
次は「正論」について考えてみたいと思います。
よかったら、みなさんもぜひ考えてみて下さい。
「世の中に絶対に正しいということは、はたしてあるのでしょうか?」
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