カナダ・アメリカへの高校・大学留学について多くのコラムを執筆しています。
あなたの相談に詳しく回答出来るコラムがたくさんありますので、リンクを載せておきます。
また各コラムのサマリーを、今回いただいた質問に合わせて付け加えておきます。

1994年以来、カナダにやってくる優秀な日本人の支援をしてきた知識と経験に基づいてのコラムであり回答であることを踏まえてお読み下さい。
現在は、カナダ・アルバータ州エドモントン在住です。

１．大学留学の方法を教えて下さい。
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-186888/

カナダやアメリカには、日本の大学入試のようにみんなが一斉に通り抜けるプロセスはありません。
高校を卒業するまでの勉強、社会体験（ボランティアやアルバイトなど）を通じ個々の学生が自分の将来に向けて各大学に挑戦していきます。
出願方法も大学により異なります。

あなたの場合は、まず下記を自問自答して下さい。
・なぜ急に大学留学をしたくなりましたか？　あなたの将来にとって留学はどんな利点がありますか？
・自分の一番優れている能力は何ですか？　それを伸ばすためには日本よりも外国が適していると判断した場合に「留学」はするものです。　
・英語を勉強するのは「留学」の目的ではないことをくれぐれもよく理解して下さい。　留学は英語で自分の専門分野を勉強することですから、自分の得意分野を持っておく必要があります。　それが留学での勉強に不可欠です。
・カナダもですが、アメリカの大学の学費は非常に高額です。　しかも留学生は現地学生よりも数倍高い授業料を払いますので、卒業までの（最低６年）膨大な費用計画が必須です。　１年の授業料だけで500万は覚悟する必要があります。

２．「コミュニティ・カレッジ進学は簡単」という日本人の思い込み
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-188021/

金儲けに走る留学エージェントが盛んに宣伝している文句です。
このルートをたどった日本人のほとんどはどこにもたどり着けずに、帰国していることをまずは理解しておいて下さい。

このコラムにはカナダのカレッジから大学進学への難しさを書いています。
カナダはカレッジの質を国が厳しく管理していますので、まだ良い方です。
アメリカの場合は、認可を取り消された後も留学生を入れ続け（ふるいにもかけずに）大問題になったカレッジが多く存在します。

カナダの場合、州立カレッジの大学と互換性のあるコースのレベルは大学と同等です。
従って互換性のある単位さえ取っていけば、それば大学卒業に向けの単位となります。。
しかしながら、アメリカの場合は、大学の質もピンからキリまで。
英語力も学習能力も低い留学生を受け入れているアメリカのカレッジの多くは、良い大学との単位の互換性がありませんので、気をつけることですね。

例えば、誰でも授業料さえ払えば入れる大学、日本には多いですね。　いわゆるキリの大学です。
そこの単位を、東京大学が受け入れると思いますか？
同じような大きなレベルの差がアメリカの大学には存在しますので、要注意です。


３．「英語力」がない場合「留学」してはいけません
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-189755/

上にも書きましたように、「英語」を勉強に来るのが留学ではありません。
「英語」で自分の専門分野を勉強するのが留学です。
カナダやアメリカの17,18歳と同じレベルの大学教育を受けるには、その学生たちと同等の英語力（特にreading/writing、クリティカル・シンキング能力が必須です。

現在お持ちの英検２級では全く歯が立ちません。
英検１級でも無理です。

まずは日本で十分な英語力(TOEFL iBT90以上）を付けてから着実な計画を立てることですね。

４．留学の夢物語
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-190646/

「留学」は誰にでも出来るという考えが日本には蔓延しています、残念ながら。
誰でも構わず送り込んだらリベートが入るエージェントの作った嘘ですから気をつけて。

「大学留学」は、日本の高校までの学問分野で優秀な成績を修めていることも絶対必要な条件です。
日本での成功者である必要がありますよ。
英語能力も単に学校の成績だけでなく、考えて自分の意見を正しい文法を運用しエッセイにする能力が不可欠です。

簡単に考えて海を渡ってきた日本の若者の末路を多く見てきました。
エージェントの「嘘」は犯罪にも近いと感じています。


５．「大学留学」手続きが自分で出来ない人は留学してはいけません
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-190990/

それでもどうしてもチャレンジしたい場合は、必ず自分ですべての手続を行うこと。
決してエージェントには行かないこと。
低レベルの適当なカレッジに送り込まれ、お金も時間も完全に無駄にしてしまうことになりますよ。

カナダ、アメリカの大学で勉強したいなら、直接大学に問い合わせ、電話での質問なども問題なく出来るレベルが必要です。
エージェントにお任せでないと留学出来ない場合は、「大学留学」の資格はありません。


６．「大学留学ーカナダ」初心者編
https://profile.ne.jp/pf/machiko-osawa/c/c-189024/

最後にカナダの「大学留学」への心得をお読み下さい。
アメリカの大学もほぼ同じです。

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くれぐれも現実を見据えて、冷静に自分の将来を考えることですね。
「留学」は決して簡単ではないこともよく理解して、大切な人生を無駄にしないようにして下さい。

もしそれでも諦めきれない場合は、まずは現在通っている高校での成績を上げること。
５段階評価の平均で4.5は欲しいところです。
そして、英語運用力とクリティカル・シンキングの特訓を始めることですね。
また、自分の実力を知りたい場合は、一度TOEFLを受験すること。
仮にTOEFLiBT60まで届くようなら、ここから２年程度で大学の門にたどり着く可能性が見えますよ。

ご自分では特訓方法がわからない場合は、このサイトから提供している「Canada Club カナダ留学準備コース」を体験してみて下さい。
一体大学留学とはどんなレベルなのかが実感出来ると思いますよ。

Good luck!