大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ高校留学プログラム総崩れ-留学生Money依存症の顛末」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ高校留学プログラム総崩れ-留学生Money依存症の顛末

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留学 大学・高校正規留学 2021-04-22 07:36

International students once pumped millions into B.C. schools, but revenue has collapsed during pandemic

「留学生はBC州に膨大な額のお金をポンプでごぼごぼと送り込んでいたが、パンデミックによりその収入は崩れ去ってしまった。」

 

カナダの主要メデイアCBCが公開した記事から。

(今回はBC州についてですが、他の州の学区も同じ状況です。)

 

今学年にBC州に在籍する高校留学生の数はパンデミック前とは比べられないほど少なくなりました。

つまり?

各学区は数億円に上る収入を失ったことになります。

 

そのあおりを受け、多方面に影響が出ています。

留学生が異常に多かったコキットラムなどでは、教師200名がレイオフされました。

多くのBC州学区にとって、高校留学生の持っている授業料は最重要な収入源となっていましたが、このパンデミックにより、そんな不安定はビジネスモデルに頼り過ぎていた惨憺たる結果に頭を抱えています。

 

例えばウエストバンクーバー学区。

ここでは毎年10億にも上る授業料収入をつぎ込んで来る高校留学に、学区全体の運営費用の大きな部分を頼り切っていました。

エージェントがせっせと留学生を送り込む(エージェントへのリベート率がいいのかも)コキットラム、バーナビー、バンクーバー学区などでは、なんと毎年25億にのぼる授業料収入にウハウハ言っていた状態です。

このグラフはバンクーバーに近い学区の中で、留学生Money獲得に必死だった地域を表しています。

 

(高校留学は全くお勧め出来ませんが、もしエージェントがこんな学区を勧めて来たら更に「ヤバい!」と思って下さい。)

 

バンクーバー学区の教育長「留学生授業料収入は毎年の予算の中で重要な部分です。パンデミックにより、その収入源の40%を失ったしまった。」

その収入は、留学生が払うものですから、留学生の教育のために使うべきなのですが、現実には唖然です。

州からのFundingを補う目的で使われるそうです。 つまり、地元高校生のために学校環境を整えるために使うそうです。

留学生用の教師を雇ったり、留学生用のコースを充実したり、ではありません。

 

教育長はこうも述べています。

「もし留学生がいなくなったら、学区のすべてが立ち行かなくなる。お金がなくなるから。」

 

ウエストバンクーバーの教育長は「West Vancouverに住む地元家族は、高いレベルの教育を求め、選択科目にもたくさんのオプションがあること、最新の設備が充実していることを期待しています。 それを達成するために欠かせないのが留学生の払う授業料です。」

 

バンクーバー周辺で最大の規模を持つサレー学区は、少し方針が異なります。

地元高校生の人口が爆発的に増えていることから(インド系、中国系移民が多い)高校のスペースに事欠き、留学生の数を制限しています。

(人口爆発と移民同士の抗争で、殺人事件の耐えない地域となっていますが。)

 

それでも、年間16億あった授業料収入が消えてしまいました。

教育長言「留学生の払う授業料は71名の教員の給料と、学校の新しい設備費、ラップトップ、プロジェクター、ミシン、運動設備などを買うのに使っています。」

(やっぱり、直接留学生を助けるためには使われていません。)

 

過去20年に及び、留学生の授業料は各学区への貴重な収入源でした。

このパンデミックで留学生の数が大きく減少し、学区を運営するお金さえなくなりました。

留学生がいなくなっても、地元カナダの高校生の面倒はみなくてはいけません。

人数が減ったとはいえ、同じように多額の予算が必要ですので、困り果てています。

 

それを受け、各地区の高校生たちがプロテストも始めています。

音楽プログラムがなくなる!選択科目が大幅に減る!と。

でも学区にはお金がありません。

 

もともと、外国から無知のままやって来る高校留学生と、もっと何も知らない親たちから巻き上げる授業料収入という、不安定すぎるビジネスモデルに頼り切っていたことが大きな間違いかもと、見直しを始めた学区も多いそうです。

もともと面倒を見る気も大してなかった外国からの留学生のお金を使い、充実して来た学校から様々なものが姿を消すことになるとか。

 

9月からの新学年には、悲観的に予算が足りない学区だらけです。

「高校留学」という本来はあってはならないビジネスモデルを作り上げて来たツケは余りにも大きいです。

 

「留学生の払う授業料はあくまでもプラスアルファとして捉える考え方に移行すべきだ。それを基に予算を組めた時代は終わった。」

と、ウエストバンクーバーの教育長。

 

さぁ、高校留学生からのリベートで成り立っていたエージェントもいなくなりますね。

お祝いしたい気分です。

もっとも、息も絶え絶えの未だ藁をつかんで必死のエージェントが欲むき出しで暗躍していますので気をつけて。

 

「この学区がいいですよ。」

「この学区なら今受入可能です。」

「あなたの成績を送ったら、大歓迎すると言ってましたよ。」

 

などの悪魔の囁きに要注意。

今はどの学区でも、日本からどんな低レベルで素行の悪い高校生が来ても「お金〜〜〜!」と大歓迎しますから。

 

信じたくない? という方もいますね、まるで子供をカナダに捨てたいみたいに。

 

じゃぁ。

 

カナダの高校生が設備の良い学校で選択しの多い科目を履修出来るために、お金を寄付する高徳な日本の親子がいましたら、ぜひカナダに高校留学して下さい。

あなたの払う授業料が、カナダの教育を潤しますが、留学生へのケアは「ん?」です。

「カナダに高校留学しよう!」=「カナダの教育に多額のお金を寄付し、放っておかれる、高校3年間の教育を失う」

 

これが「高校留学」の実態です。

You don’t have to believe me, just listen to me.

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