大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
「乱闘、マリファナ当たり前という学校」「ホームステイはまるでメイド」の交換留学実態
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交換留学の醜い実態を、実際の交換留学体験者が訴え続ける中でも、未だに団体は存続し、現実を知らない高校生親子が次々と餌食となっていることに心を痛めています。
私自身も多くの相談を受け、コラムも書き、同じく「交換留学被害者」のために活動している方たちに届けと交換留学なるものの被害状況を伝えています。
そんな中こんな記事をみつけました。
「毎日が暴力」高2女子が見た留学先の壮絶実態 (東洋経済より)
「年間5万人近くの高校生が留学するまでになった日本。若い層の留学希望者が増える一方で、見過ごされている問題もある。昨年の夏、海外留学の支援団体を利用してアメリカへの交換留学に出発した倉橋凜さん(仮名、高校3年生)の体験は憧れを打ち砕くものだった。」
との見出しで始まるこの記事には、「私にとってのアメリカはキラキラした憧れの国でした。英語の力をもっとつけたいという気持ちも強かった。残念ながら、それが留学してみてすべて崩れ去りました」という交換留学の悲惨な現実を綴られています。
例えば:
・授業など全く成立せず、学内乱闘、マリファナ当たり前という学校に衝撃を受けた。
・家に帰るとホストからは「まるでメイド」のように子守、家事をやらされた。
・ホストに携帯を取り上げられ誰とも連絡がとれない状態にされたため、学校の先生に相談、警察が動いてやっとホストチェンジ。
・ホスト家がゴミ屋敷のように汚く、食事も満足にもらえていない生徒も。
・食事としてなんとドライタイプのドッグフードが出されていた生徒も。作るのが面倒だからコレを食べろと言われたそうです。
・ヒアリング力はついた気もしますが、現地校では単語を読めない生徒も多く、リーディングやライティングはほとんど向上した気がしません。
・ホストファミリーも学校も、団体の審査を通った所と聞いていたので安心していましたが、まったく安心できるところではありませんでした
留学するにあたって頼ったのは海外に本部を置く留学斡旋団体。世界各国の留学生に海外で学ぶ機会を創出してきた知名度の高い団体(AFS, YFU、アユサなどほぼ全般的に)ですが、実は非常に汚い学生心理につけこんだ手口を使い、留学生が声をあげられないようにしています。
「辛くても声をあげられない」留学生。
留学生がホストファミリーや学校とトラブルを起こした場合やトラブルについて勝手に行動したときには「NGカード」をもらうことになり、3枚たまると強制帰国になるとの説明がなされた。
裏にある学生心理とは。
「高校2年生での1年間の留学は大学受験を見据えてきている子がほとんどです。スクールイヤー1年分(実質10カ月)の留学ができたかできなかったかで、進路は変わってきます。なんとしても成し遂げたい、そんな思いでいましたから、強制帰国は避けたいというのはどの学生も同じだったと思います」
「返金もスムーズになされず、相手が海外の団体の場合、交渉に時間がかかる場合も多く、現実的には難しい場合もあります。したがって、どんな団体、エージェントを通して留学に行くのかという点が非常に大切になりますから、しっかりと吟味をして選んだほうがいいでしょう」
(留学事情に詳しい、弁護士言)
どれだけ警告を発しても、また今日も留学相談が舞い込みます。
夢見る留学相談が。
そんな若者をの安全、希望のある未来を壊さないためにも、いわゆる「留学斡旋団体」「留学エージェント」なるものへのより厳格がルールが必要です。
余りにも野放し過ぎます。
このコロナ禍でもまだ交換留学を考えている高校2年生から問い合わせが来ました。
「交換留学の業者について」
おそらく1年分の留学もどきで大学入試を狙っているのでしょうか。
そんな理由での交換留学は全く意味をなさないことをもう一度熟考してほしいです。
英語力もほとんどと言って身につきませんよ。
斡旋団体、業者はどこも同じです。
何十年も続いている汚い手口が急に変わることはありません。
アドバイス:
交換留学はしないこと。
あなたの人生に大きなトラウマが残る可能性が相当高いです。
Watch out!
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