カナダで起こっていることは不思議なほど日本には届いていないようですね。

カナダ留学を夢見るなら、まずカナダからのニュースに耳を研ぎ澄まし、留学事情を自分で調べるくらいの行動力が必要なのですが。

「留学したい！　エージェントに行かなくちゃ」というままごとのような思考過程がいわゆる「日本人の留学観」だからでしょうか。 

真面目に頑張る高校生のみなさん、そんな罠に落ちないようにして下さい。

【質問】 

野生動物保護に興味があるので、カナダへ留学してカナダで就職したいと思っています。 

仮に、TOEFLスコアがカナダ大学入学基準を満たし、費用も奨学金を使え問題ないとしても、カナダの大学入学前にはやはり語学学校に行く必要がありますか。

そうでないと、大学の授業についていけませんか。

【回答】

カナダだけでなく英語圏の大学に留学する過程について間違った思い込みを持っている方が多いです。

過去にも大学留学方法について多くのコラムを書いていますが、まだまだ日本中への理解にはつながっていませんね。

「語学学校から始めると簡単ですよ」という大嘘のセールスをする留学エージェントがウェブ上にも溢れていますし、個人相談とかをしても「語学学校を紹介しますので」にまんまと騙される高校生親子が多いのも、原因のひとつだと思っています。

いい機会ですので、このコラムを読んで誤解を払拭し、間違った夢物語留学でお金と時間と、大切な人生を無駄にしないようにして下さい。

回答は明快：

カナダ大学入学の基準を満たすTOEFLスコア（少なくともiBT90以上だが100以上が望ましい）が取れる英語力があるのなら、語学学校などは全く必要ありません。

逆に、そのレベルからはるかに低い能力しかないのであれば、大学留学は無謀です。 語学学校に何年お金をつぎこんでも能力は上がりませんので、無駄です。

TOEFL、またはIELTS、の高いスコアを出すにはクリティカルシンキング思考法を用いた高いレベルのエッセイが書けることが必須です。

また、Readingセクションでもかなりのスピードが要求されますので、例えばIELTS7.0, TOEFL100を取れるなら、大学の入り口に立つことは可能です。

もちろん、そこからのカナダの大学の勉強は日本の大学などとは比べ物にならないほどIntensiveです。　ものすごい量のReadingをし、クリティカルシンキングを使ったWritingを相当のスピードでこなします。　その繰り返しです。

毎日寝る暇もないほどの勉強時間が必要になりますので、その覚悟と努力があれば勉強についていくのは可能です。　上位の成績はなかなか取れませんが。

「TOEFLのスコアは取れる」という大前提が、実際の現在のあなたのスコアに基づいているのならカナダ大学留学は十分視野に入れられたらいいと思います。

しかし、「これから勉強して取ろう」とか、英語エッセイの基本スキルの訓練もしたことがない場合は、日本の大学に進学して下さい。

日本式英語学習では、英語のエッセイは書けませんし、TOEFL100レベルのエッセイが書けるまでにはかなりの年数も必要です。

一朝一夕に学べるスキルではないことを十分認識しておいて下さい。

語学学校には絶対行かないこと：

英語の出来ない学生を世界から集め、大学という餌をちらつかせ高い授業料を取りながら、実際の授業レベルは非常に低く何の役にも立ちません。　お金をどぶに捨てるようなものです。

スタッフや講師のレベルも驚くほど低いです。

Good newsですが、コロナ事態により授業料が入らなくなった語学学校がどんどん潰れています。

長年、若者たちを騙し続けた因果応報かなと眺めているところです。

コロナ後の留学界からは語学学校が消滅することを願っています。

犠牲になる若者が減るのは社会にとって良い事ですから。

野生動物保護の仕事をするにはカナダは最適な国です。

かなり前にもそれについて詳細をコラムにしていますので参考にして下さい。

「海外の大学で野生動物保護を学びたい」

最後に：

もし今までの日本の教育制度下でも頑張り、上位の成績を取り、日本の学校で習う英語（特に文法）は問題なく理解出来ている場合、これから猛勉強することでカナダの大学に届く可能性は十分あります。

そんな高校生たちが集う、カナダクラブというカナダから直接オンライン指導する「カナダ大学準備コース」を開講しています。

挑戦する希望があるならば、まずはUX English（日本人留学生のための英語学習サイト）からEssay Basics のFree Trial を試してみて下さい。

（必ず登録後、ログインしてから課題を提出して下さい。ログインなしで提出してしまった迷子の課題がいっぱいあって困っています。）

そこからより具体的・個人的なアドバイスが可能となります。

Good luck!

Canada Club E (emergency) （カナダ高校留学一時帰国者へのサポート）

「カナダ高校留学実態2019総集編」eBook ダウンロード

「クリティカルシンキングがわかる」eBookダウンロード

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