大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
行きたい大学や夢もないので留学しようと思います
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「将来やりたいことがみつからない」「大学で何が勉強したいか決められない」「夢もない」
だから、留学しよう!
というびっくり仰天の短絡思考が気になります。
「留学」とは「将来やりたいことがある/ありすぎる」「大学で勉強したいことがいっぱいあり過ぎて決められない」「夢も、馬鹿げた夢もいっぱいある」という人が、英語圏での学習のための準備をした後、挑戦するものだということが欠落していますね。
【質問】
高校卒業したら行きたい大学や夢もないので とりあえず大学にいけと学校からは言われてますが
大して学びたくもないFラン大学に何千万も出したくないのです。
今やりたい事は留学することです
高校卒業後ワーキングホリデーでオーストラリアに行きたいと思っていますが、その後に短大とかを出ても遅くないですか?
【回答】
同じような悩みを抱える高校生は日本中にたくさんいると思います。
ただ単に暗記するだけの受け身の教育の中、「なぜ?」を考えるクリティカルシンキング不在の社会で育った若者はみな持っている悩みだと思います。
日本で38年間クリティカルシンキング思考法を指導した後カナダに移住、現在はバンクーバー郊外からカナダで頑張る日本の生徒の支援をしております。
その経験と、日本を外から見た観察から回答させていただきます。
自分が何がしたいかも、自分に何が出来るかも、自分の一生で何を達成したいのかも考える機会もないまま高校生になり、
試験試験と追い立てられ、個人の適性・目的などには関係なく偏差値とやらで大学を決め、
「とりあえずみんな行くから」と入れる大学に行き、
4年間何となく過ごし就活、
運よく就職出来たら、そこからはただ働いて生きるだけの人生。
そんな過程にある大学に何千万も出したくないというのは、非常に理解出来る選択だと思います。
しかし、そこから一挙に「留学」にジャンプするのはかなり短絡的です。
ワーキングホリデーも同じ。
多額の費用をかけ、準備も能力もないまま日本から逃げ出そうとしているように聞こえます。
日本で何も見つからない、日本では頑張れなかったので、では外国に行けば人生が変わるかも!自分が変わるかも!というのは非現実的なお伽噺。
親のお金を使い果たしても、何も得られず、英語さえも上達せず、帰国して行った日本の若者をずいぶん見てきました。
今現在、「行きたい大学や夢もない」のであれば、まずは仕事をし日本の実社会を体験してみればどうでしょう。
その後、実際にそのままで自分の人生を送りたいのか、それとも、やはり勉強が必要だと感じるのかはあなた次第。
自分に何が出来、何が出来ないのかも明確に見えて来るはず。
その後に大学に入るのも決して遅くないと思いますよ。
「自分」がくっきり見え始めた後の勉強こそが本当の勉強になりますから。
外国でのチャレンジは、まず日本で頑張ったあと。
これがGolden Rule。
Good luck!
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